BACK-ONが振り返る15年の歩み、未来へ向けたセルフカバーを語る

―13曲目の「Shall we dance」はすごく真っすぐなアコースティック・バラードですね。

KENJI03:この曲は、僕の親友が結婚したときにそいつに何かを捧げたいなと思ったときに、友だちに向けて曲を作ったことがなかったので、このタイミングで何かプレゼントしたいなと思ったのがきっかけです。2人体制が始まってすぐできた曲だったんですけど、デモがどちらかというかそれまでの4人体制に近いものだったんです。だから、出すタイミング的に今じゃないな、と思っているうちに時間が経ってしまって。前作『rebirth』を出すときに「ここだな」と思って、もう1度デモを引っ張ってきてアレンジし直して収録した楽曲です。それまでのDISC2の楽曲は自分たちの表現したいサウンド感にこだわって作ってたんですけど、「Shall we dance」に関しては、本当に素直にストレートにアレンジもしたので、これに関しては何も考えずに作りました。



TEEDA:いつの間にか役割的にオケとかメロディをKENJIが作って、僕がそれに歌詞をつけたりしてたんですけど、この曲は歌詞もできてるしこういう風にいきたいというものもあったので、そこにどうやって入ろうかなって。曲として成り立ってるから変に邪魔したくないというか、KENJIが思ってるイメージ像、歌の意図が聴いている人にわかりやすいように、ラップでちゃんとストーリー性を出した感じです。

―最後は、1stシングルのニューバージョン「Chain2020」で締めくくっています。

KENJI:1stシングルというのもあるし、初めてアニメのタイアップになって(『エア・ギア』OP曲)、海外のライブに呼ばれるきっかけにもなった曲なんです。「Chain2020」を録ったときに、こういう感じに今の自分たちのサウンドで曲をブラッシュアップしたら、また新しいサウンドになるんじゃないかっていうきっかけになったんですよね。これがなかったら、もしかしたらセルフカバーもこういう内容にはなってなかったかもしれないです。

TEEDA:やってなかったかもしれないよね? そういう意味では、海外ライブとかタイアップとかセルフカバーだったり、毎回きっかけを持ってきてくれる曲なんです。



Rolling Stone Japan 編集部

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