セクシー系インフルエンサー、AIで誇張された姿に激怒 米

AIで加工された画像が4Chanに公開され、イズラ・デイヴィッドさんは反撃を開始(MINUIT DE MUSE)

AIで「セクシーさを売りにしている女性に服を着せる」4chan発信のムーブメント「DignifAI」に対し、アダルトコンテンツクリエイターの米・女性イズラ・デイヴィッドが反撃を開始した。

【写真を見る】ほぼ裸、アダルトアワード授賞式での大胆な衣装

イズラ・デイヴィッドさんはインターネットで大勢のフォロワーを抱えるアダルトコンテンツクリエイター。釣りや荒らし対応には慣れっこだった。たちの悪いネット民へのよくある対処法は、他のサイトに無許可で投稿された自分の画像を削除すること。彼女もずっと前から、「近所にいるエロい人妻熟女」の広告に使われた自分の画像の削除に努めてきた。「服を消したり、腰を加工したり、バストやお尻のサイズをいじったような画像です」と彼女はローリングストーン誌に語った。「ようするに、私を粘土細工みたいにいじくってるんです」。

だが2月2日、デイヴィッドさんはいささか変わった立場に置かれた。友人が教えてくれたのだが、2021年に投稿した画像――胸元の開いた白い衣装を着て、Highland Parkのスコッチをすする官能的な画像が、4chanのような「胡散臭いインターネットの片隅で」拡散されていたのだ。編集されたその画像は服がはぎとられていたのではなく、追加されていた。

AI加工の写真に写る自分は、まるで「女性を滑稽に誇張した風刺画」のようだったとデイヴィッドさんは言う。腰と太ももは編集で細くされていたが、顔は倍近く拡大されていた。その上写真を加工した人物は彼女に地味なAラインのドレスを着させ、その周りに同じく純白の服を着た、全員ほぼ同じ背丈の愛くるしい子ども3人を配置した。極右インフルエンサーのイアン・マイルズ・チョンはこの画像を、「もしエロい女豹が厳格な父親に育てられていたら? AIに画像を加工させてみた件」とキャプションつきでポスト。投稿は、700万回も閲覧された。
AIの加工がお粗末だったこともあり、初めのうちはデイヴィッドさんも面白がった。「AIで加工された画像では、私が子どもの耳から脳みそを吸い取っているみたいですよね」と本人。だがチョンのポストに対するリプライを見て、面白味は圧倒的な恐怖に変わった。「(リプライしたユーザーの間では)私が人間じゃないかのような言われようでした」と本人は言う。「私が欠陥品か何かで、ロングドレスと小さな子どもを添えればすべて解決とでもいうように。不愉快ですよ、私がインターネット上に投稿した画像と、人間としての価値はまったく無関係なのに」。こうした加工画像は「服を脱がせるにしても着せるにしても、私自身や私の身体的自立性を犯すのが目的なんです」。

Akiko Kato

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