BACK-ONが振り返る15年の歩み、未来へ向けたセルフカバーを語る

―対照的に、DISC1最後の「アルティメット足立」は最初からノイジーな感じで圧倒されました。

KENJI03:この曲は、インディーズの頃に出した『ADACHI TRIBE』というアルバムの曲で、入れたいなと思ったんですけど、メジャーデビュー15周年とは関係ないなと思って(笑)。でもどうしても入れたかったんです。何回もオリジナルを聴いていて、どうせやるんだったらもっとノイジーにしたいなと思って。イメージとしては僕らはビースティ・ボーイズが大好きで影響を受けてたんですけど、初期のビースティっぽい感じでやろうって話していて。昔のMTRのペラッペラな音を再現したかったんですけど、どうやってもその音にたどり着けなくて。1個だけそれに似たプラグインがあって、それを全部フル10にしたら、「ジャー!」みたいなノイジーな音になったんで、「よっしゃこれだこれだ!」って(笑)。

―4トラックのカセットMTRで録ったような感じで。

KENJI03:そうなんですよ。敢えて今の音と逆行して汚したいというか。

―インディーズ時代の曲とはいえ、このアルバムのタイトルにもつながる曲ですよね。

TEEDA:そうですね。なんだか、すごく地元好きなやつみたいな感じになってるんですけど(笑)。

KENJI03:でも、どこに行っても常にレペゼンしてるところはあるよね(笑)?

TEEDA:そうそう。足立区って何か嫌なイメージを持たれがちですから、「そんなことねえぞ、足立ってイケてるんだぞ」っていう感じを出したいというか、ヒップホップマインドに近いというか。

KENJI03:うん、そうだね。

―レペゼン足立区といえば北野武さんがいますが。

KENJI03:そうなんですよねえ。

TEEDA:高すぎるんですよ、壁が(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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