大村雅朗が40年前に志向していたクールなサウンド、プロデューサー木﨑賢治と語る



田家:作詞・門谷憲二、作曲・西島三重子、編曲・大村雅朗。思いがけない曲でした。

木﨑:そうですね(笑)。まだ大村さんが東京に来て、あまり仕事していなかった頃。

田家:先週佐橋さんが「SACHIKO」を選んでいたんですよ。「SACHIKO」は79年で、「みずいろの雨」が78年の9月なんですけど、その前ですもんね。

木﨑:インペク屋さんに紹介されて、福岡の山でやっている人で、すごくいい人がいるから一度使ってくれないみたいな話があって。それで大村さんと会っていろいろ話していて。今までのアレンジャーの人と比べるとオシャレですっきりしてて、髪の毛も短くて。

田家:みんな長かったですからね(笑)。

木﨑:自分はいい感じだなと思って。アレンジャーの人ってクールな人が多いんですけど、やっぱりクールで理数系の脳を持っていた感じ。自分がその時担当していた木の実ナナのアルバムはちょっとフランスっぽい感じで曲を作って。

田家:木﨑さん、フランス語学科ですもんね。

木﨑:そういえばそうだね(笑)。僕もフランスの曲をいっぱい聴いてまして、今こうやって久しぶりに聞いてみると、さすがこの曲でも大村さんぽいなと思って。お洒落にクールで、あまり情感がこもってなくて。その分歌の情感が引き立つようなアレンジになっていて、無駄がないなと今聞いても思う。そこから大村さんと仕事が始まります。

田家:その話はですねこの後ゆっくりまたお聞きしようと思います。

Rolling Stone Japan 編集部

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