海外フェス出演常連のアーティストがひも解く“表現者”であることのマインドと生き方

SAORI KANDA:集まる人間すべて巻き込んだ総合芸術ですよねー! ただ、ぶっちゃけ話すると、音楽シーンやパーティーシーンにおけるビジュアルアート(ライブペイント等)の存在って、音楽の添え物的な、まだまだ扱いが低い面も垣間見えたりして、悔しい思いも沢山してきたかな。例えば、野外パーティーに於いてスピーカーから音が鳴らない、とかは絶対に避けるべきあり得ない事だと皆共有してるけど、ビジュアルアートに対して、どこまで共有できてるか? アートパフォーマンスに対して充分な音響や照明など必要な環境が与えられ無い事は良くある事だし、描きあげた作品を展示でき無い事もあったり。あれ? これで本当に良いの? ってモヤモヤするというか、Sound & Visual双方のエネルギーが渦巻き引き立てあって得られる"解放体験"の創造をやりたいから、ビジュアルアートを届ける側として、シーンに於いて環境がまだまだ未発展な部分を良くしていきたい! という思いがある。その覚悟を決めて現場の皆さんと正直な想いを交わし合い、最高の形を求めて毎回挑戦し続けてる!

CD HATA:なるほどね〜! 声をあげてこそ変化が生まれるよね! それこそがパーティー!

SAORI KANDA:いち早く踊絵師の気概をいいね! やったろう! と受け入れてくれたのは、さっき話したSolstice Musicの皆で、2013年新木場ageha / シュポングル来日公演の際、本番4日前に突如私の出演が決まった時「ちゃんと音霊と繋がれてこそ、踊りが産まれ、その日だけの絵が産まれます!」という想いを真剣に受け止めてくれて、本番直前だったにも関わらず、踊絵師の為にメインステージ上に、絵を描く用の特設ステージを急遽作ってくれて、ライティングも完璧に組んでくれて、しかも最高の音で踊り描いてほしい! と専用のモニタースピーカーを用意してくれて、スタッフ皆さんの心意気のおかげで、その日agehaに満ちた圧倒的な歓喜のエネルギーを余すところ無くキャンバスに叩きつけ封入することができた。あの環境を作ってくれた事、信頼してくれたことが、本当に嬉しくて、人生最初にSound and Visualの融合フル発揮させてもらった体験でした! Solstice Music teamの皆のおかげでシュポングルとFamilyになって、2019年に開催された"Shpongle concert in Red Rocks"にて唯一日本人アーティストとして招聘してもらって、本当に嬉しかった!



CD HATA:音楽シーンとアートシーンが踊絵師を通して一歩近づいた感じあるね! Red Rocksてどんなところ?

SAORI KANDA:Red Rocks Amphitheatreは、コロラドの岩山の中にある野外ステージで、ローリング・ストーン誌で全米1のアウトドアとランク付けされた、それこそザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ 、ビョークなどがコンサートをして来た伝説的な会場! そのステージど真ん中にシュポングルが巨大なキャンバスを建ててくれて、2万人のオーディエンスの歓喜のエネルギーを受け止めて、爆音に踊りキャンバスに描かせてもらって、人生の宝物のような体験をさせてもらった! 産まれてくれた作品は、まさに"LIGHT"、原画から溢れ出るエネルギーが半端ない。絵の前に立つと、あの日の歓声が蘇ってきて鳥肌が立つ感じ。

Shpongle Red Rocksの様子:https://saorikanda-redrocks.shopinfo.jp/pages/3810516/concept
https://saorikanda-redrocks.shopinfo.jp/posts/8333525








Rolling Stone Japan 編集部

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