海外フェス出演常連のアーティストがひも解く“表現者”であることのマインドと生き方

SAORI KANDA:そうだったんですね〜! 元々ギター弾いてたとは知らなかったです。その頃はどんな音楽をやっていたんですか?

CD HATA:ギターは、セックス・ピストルズとかのパンクから入ったんだけど、当時はバンドブームっていうのがあって、イカ天とかホコ天とかあったんだよね。ボウイとかブルーハーツの時代。そこからザ・ローリング・ストーンズとかのR&Rにいき、黒人のルーツミュージックのブルースまでいき。

SAORI KANDA:なんと! Dachamboでシンセサイザーを弾いているHATAさんや、TechnoのDJをやっているHATAさんからは全然想像がつかないですね(笑)。

CD HATA:お化粧してグラムロックって、デヴィッド・ボウイやT・レックス、ニューヨーク・ドールズみたいなバンドをやってたこともあるよ。

SAORI KANDA:なるほどー! 私、ロックフェス主催の人から「俺の中でSAORI KANDAはデヴィッド・ボウイだ!」ってこないだ言ってもらった…(笑)、HATAさんとこんなに惹かれ合う理由そのバックボーンにあったり(笑)!? HATAさんがその経歴から今みたいな音楽をやる事になったきっかけはあるんですか?

CD HATA:そういうバンドを10年ちょっとやってきて、バンドの人間関係に行き詰まりを感じ(笑)、ちょうどその頃、ケミカル・ブラザーズやアンダーワールド、ファットボーイ・スリムやザ・プロディジーとかが出てきた時期で、打ち込みの音楽(ダンスミュージック)にロックっぽい要素が融合された音楽が出てきてて「あっ1人でもロックってできるんじゃん」って打ち込みの音楽をはじめたんだよね。同じくらいの時期に、Dachamboのギター&ボーカルのAOちゃんは大学の後輩なんだけど、後輩っていっても大学の頃は違う音楽サークルだったこともあって、お互い顔と名前は知ってるくらいの仲で、共通の友達から「青木(AOちゃん)って知ってるでしょ、最近変なバンドやってるから一緒に観に行こうよ」って誘われて、観にいったら、ドレッドヘアーでツインドラムのダンスミュージックをやっているバンドでギターを弾いてて、大学時代は金髪のモッズヘアーでモッズスーツ着てスウィートな唄を歌ってたんだよね。当時とはイメージが全然違ったんだだけど、かっこよくて「俺もこのバンドに入るわ!」ってその場で言って(笑)、AOちゃんからしても、大学時代はR&Rバンドでギターを弾いてた人が、今は打ち込みの音楽(ダンスミュージック)をやってるんだよねって言っても「は?」って感じだったと思う(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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