海外フェス出演常連のアーティストがひも解く“表現者”であることのマインドと生き方

SAORI KANDA:HATAさんはMIRROR BOWLERと最近一緒にやってましたよね。

CD HATA:そうそう、こないだ一緒にやったよ。



SAORI KANDA:HATAさんとMIRROR BOWLERのコラボは私個人的にとっても熱い! パーティーについて、とても一口で語り尽くせないけど、振り返ればパーティーのおかげで常に面白い出逢いに恵まれて、自分のなかの新たな感覚の扉が開きまくって、固定概念が何度もぶち壊されて、破壊と創造が繰り返されて、新たな表現が"産まれざるを得ない"エネルギーでもって満を持して産まれる。私にとってはそれが踊絵師としての目覚めであり、現場の悦びに満ちたvibrationに身を委ねて、踊り狂って大画面を描くことであり、才能が集まるパーティー現場そのものを創ることであり。そうして産まれゆくムーブメントそのものが現代アートであると感じてる!

CD HATA:現代アートって、SAORI KANDAさんにとってどんなものなの?

SAORI KANDA:現代アートもしくは現代美術を定義する範囲は広大で視点によって様々考えも違うと思う。脈々と息づく美術史を踏襲した上で新たに更新するアートを"現代アート"と定義つける考えもあれば、そもそも現存している"Living Artist"が産み出すものは全て現代アートだと言える、という考えもある。シーンのジャンルを越えて様々な現場を回遊してる最中に見えてくるものがあってね、色んな現代アートへの思惑、リアルな現場の蠢きが存在しているのを私は面白がって注視してるかな〜。その上で、私個人にとっての"アート"とは、産まれざるを得ないもの、時代の空気や、生き様と深く共鳴した内なる叫びのようなもの、かな。

CD HATA:なるほどね! 俺の場合は、R&Rでやってきたから、自分のやってる事に対して、元々は"アート"って感覚は無くて、どっちかっていうと"エンターテイメント"とか、芸人だと思ってて(笑)、パーティーシーンに関わるようになって音楽って"アート"なんだなぁって少しずつ思う様になって、パーティーだとコンサート的な、演る側と見る側って線引きもないし、音楽だけじゃない、ライブペイントだったり、デコレーションだったりで一つの空間になってて、これは"アート"だなって思うようになったんだよね。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE