海外フェス出演常連のアーティストがひも解く“表現者”であることのマインドと生き方

CD HATA : ラフォーレミュージアム原宿でKANDAさんと一緒にやった『Umlauf (ウムラウフ)』~循環~ Welcome to the SpindlePlanetも、エジプトのスーフィーダンスが起源のクルクルまわる"旋回舞踊"アーティスト柊アリスさんの衣装スカートをKANDAさんがアートパフォーマンスとしてペイントして。スカート自体も一つの絵画作品になってるんだけど、それを纏って回転することで、平面を超えた視覚作品になる。その様子を頭上からリアルタイム撮影して、プロジェクションマッピングで空間一面に映し出しつつ、ライブで俺らが演奏するっていうだいぶアートなことやってたよね(笑)。当時あんまり意識してやってたわけじゃないけど、かなりなアートだわ(笑)。そういえば、この時に一緒だったDo Shock BoozeくんのレーベルTOTEM TRAXXから、ちょうどこないだ俺のテクノトラックがリリースされたところ。これCarl Coxが一押しのアーティストのリミックスだった。



SAORI KANDA:いやーとんでもなく面白い現場でしたよ。皆のやりたい! という純粋衝動を現実の形に取り纏める能力がHATAさんめちゃくちゃ高いなって、感激したの覚えてます。HATAさんが、そういうことに取り組める原動力になっているのは何?

CD HATA:うーん、なんだろう? 新しい事をやりたいんだよね。っていうか、それにしか興味ない(笑)。自分の中でセオリーを構築するのは好きなんだけど、セオリーを使って何かをするっていうのは全然興味ないんだよね。こうしたら上手くいくってやり方をして上手くいっても面白くないじゃん(笑)、それだったらタブーな事とか、普通はやらないようなやり方とか、新しい事をやって上手くいったほうが面白いじゃん(笑)。

SAORI KANDA:確かにー! それにしてもHATAさんが私みたいな未知数なのを、あっという間に信じて受け入れてくれて一緒にやろう! って思ってくれたの不思議に思う(笑)。

CD HATA:いやいや(笑)、KANDAさん凄いじゃん! あとアウェーが好きっていうのもある。知らない所に行って、新しい事に挑戦するのは好きなんだよね。KANDAさんにそういう新しい景色を見せてもらう事はいっぱいあるよ! KANDAさんも常に新しいチャレンジしてるもんね。歌唱&主演&映像監督&編集までやってMVも完成させたもんね。

SAORI KANDA:はぁ、かなり嬉しくてジーンとしてしまう(笑)。いやほんと、私の中のかなり抽象的なイメージを"言語化"するのにもHATAさんはいつも巧みに導いてくれてて。そこから具体的に工程を計画してくれたり、機材や環境を用意してくれたり。ほんと、私の音楽制作の翼をバサ! って開いてくれてます! ある時は突然、オーディオインターフェイスをプレゼントしてくれて、そのおかげでコロナ自粛期間に自宅で宅録できたので、かなり貴重な展開でしたね。それを東京都の"アートにエールを!"という企画に、SAORI KANDA初のオリジナル曲MV作品「pink moon」としてリリースする事ができました。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE