氷室京介の2000年代から2016年「LAST GIGS」までを語る

氷室京介




田家:"傷つくのは弱さのせいじゃない"。氷室さんは、「俺と雪之丞さんとの共通項は傷なんだ」と仰っていましたね。この曲で思い出されることはありますか?

子安:このスピード感とビート感は、前の作品とは一段階違う時代感。楽曲ができた時に、この曲はライブですごく盛り上がるんだろうなというのを感じましたね。

田家:この「Wild Romance」がシングル盤でリリースされる前に、2004年8月22日に東京ドームで「KYOSUKE HIMURO "21st Century Boøwys VS HIMURO"」という、ソロの曲とBOØWYの曲を交互に披露するライブが行われました。

子安:BOØWYというものをどう消化しているのか。BOØWYで歌っているのは氷室さんですし、ソロで歌っているのも氷室さんですし。そこで一つ踏ん切りというか、一皮剥けて堂々とやっている感じがしましたね。

田家:両方とも俺なんだ、とちゃんと言えるようになってる。そんなに身構えずに、今の曲の方がかっこいいんだっていう想いがあったからできることもあったんでしょうしね。このアルバム『IN THE MOOD』は、それまでのアルバムとかなり違う要素がありました。

子安:シングルが2004年、アルバムが出たのは2006年で、その間にGLAYさんとのコミュニケーションも深くなってコラボシングル『ANSWER』をリリースして。

田家:あれは夢のような光景でしたね。

子安:アメリカに根を生やしてロサンゼルスで音楽制作をしていた氷室さんと、ある意味で非常にドメスティックに活動をしていたGLAYさんが良いタイミングで会って、その中から氷室さんの中で新しいものが生まれてきたんだなという感じがしました。

田家:その一方、『IN THE MOOD』にはジミー・イート・ワールドの「Pain」やAFIの「Miss Murder」のカバーも入っていました。

子安:これは個人的にはすごく自然なんだろうなと。洋楽アーティストがオリジナルアルバムをリリースする時に、カバーを収録したりするのは自然なことですからね。カバーって自分のオリジナリティに自信がないとカバーにならないですよね。コピーはできても、カバーになるかどうかは、そこにオリジナリティがあるかないかっていうことが全てで。氷室さんは自分のオリジナリティというものを確立してきた中で、自然にこういうカバーが出てくるんだなと思いました。

田家:横浜スタジアムで「ウォーターエイド」っていうチャリティーイベントがあって、それに氷室さんが出演された時にAFI連れて来ましたもんね。このアルバムから、子安さんが選ばれたのはこの曲です。

Rolling Stone Japan 編集部

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