氷室京介の2000年代から2016年「LAST GIGS」までを語る

田家:氷室さんは2002年にポリドールから、再び東芝EMIに戻ってこの『Case of HIMURO』から子安さんが担当されました。それが決まった時はどう思われました?

子安:また一緒にできるんじゃないかなっていう気持ちはあったんですよね。我々はウェルカムだよっていう信号は常に発し続けていたというか。具体的には話してないですけど、ライブによくお邪魔したりとか、また一緒にできたらいいなという気持ちはずっと出し続けていたので。そういうタイミングが来たんだなという嬉しい気持ちと、戻ってきてくれたなっていう喜びはありました。

田家:『Case of HIMURO』はロサンゼルスでレコーディングが行われて、子安さんも向こうに行って再会したという。

子安:何回か向こうにお邪魔するようになって、家で久しぶりに会いました。そんなに深い話はしてないんですけど、この数年間、何をやってたかとか、日本の音楽状況はこうなってるんだよっていうことを話しているうちに、次のアルバムリリースの前に、15周年という区切りでこれまでの音楽の流れをまとめた集大成をリリースしようという話になりまして。ロサンゼルスでリマスタリングして、この時代の良い音でリリースしようということになりましたね。

田家:この「ANGEL2003」の新しい歌詞はどう思われました?

子安:ライブでこの楽曲をやり続けてきた中で、楽曲が進化していったんだなという感じがしました。ご本人の年齢を重ねてきた部分とライブの中で作られてきた部分。歌詞だけではなく、サウンドも尖った形になってきたし、この間に世界の音楽の流れが少し変わってきたので、新たにそういうものを形にしたいという想いが氷室さんの中にあったんでしょうね。

田家:東芝EMI復帰の第一作オリジナルアルバム、2003年8月発売の『FOLLOW THE WIND』はまさにそんなアルバムでした。そのアルバムから、「Weekend Shuffle」。

Rolling Stone Japan 編集部

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