ザ・キュアーのロバート・スミス、自身のアルバム14作を振り返る

2001年撮影のロバート・スミス(Photo by Tim Roney/Getty Images)


13.
『The Cure』
2004年
The Cure

インターポール、ザ・ラプチャー、サーズデイなど、キュアーの影響下にあるバンドの人気が追い風となっていた2004年。彼らはヘヴィなサウンドで知られるロス・ロビンソン(Korn、スリップノット等)をプロデューサーに迎え、ロンドンのスタジオで『The Cure』を完成させた。言うまでもなく、そのサウンドはいつになくヘヴィだった。



スミス:当時の僕は、15年くらい温めてたアイディアを形にする時が来たと感じてた。僕ら(ロビンソンとスミス)はコーチェラの最終日に知り合ったんだ。少し話してみてすぐ、この人と何か一緒にやりたいと思った。

僕はすごくヘヴィな曲を書き始めた。ロスと一緒にやるなら、ダークでムーディなものじゃないと意味がないからね。でも蓋を開けてみると、彼はキュアーのいろんな作風を気に入ってくれてたんだ。メロディックなものもポップなやつも分け隔てなくね。僕らは37曲のデモを作って、全部を20点満点で採点した。最後の数ヶ月間は僕らはスタジオからほとんど外に出なかったし、来客もなかった。一切立ち入り禁止にしてたからね。すごく非現実的な毎日だったよ。

レコーディングはまるで延々と続くライブみたいで、日によって曲の印象が違った。ロスからテクニカルな指示を受けられるよう、メンバー全員がコントロールブースの方を向いてた。間近でアイコンタクトを取れるよう、僕らは互いにぶつかりそうなほど小さなスペースに入れられた。夜に作業する時は逆方向を向いて、キャンドルを灯すと何もかもがすごくリアルに映った。僕が立ち上がるのを合図に、全員で演奏を始めた。

バンドがこれまでにやってきたことが全部このレコードに帰結する、僕らはそういう気持ちでレコーディングに臨んでた。実際このアルバムに注ぎ込まれた情熱は、他の全作品を足してもかなわないんじゃないかな。


※Spotifyはこちら

Translated by Masaaki Yoshida

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