デスマッチのカリスマ、葛西純が語る人生観「俺の生きてる意味がここにあった」

―そういう匂いを感じさせるレスラーである一方、ファッションもお洒落ですし、イラストも得意で、映画の中でカミソリボードを丹念に制作している姿を見るとクリエーターっぽい感じを受けました。

葛西:はははは(笑)。ものづくりはそんなに得意ではなかったんですけど、絵を描くのはとにかく好きでしたね。物心ついたときから、新聞に入ってる折込広告の裏が白いところに絵を描いてました。友だちと外で遊ぶよりも家に籠って絵を描いている方が好きでしたから。どちらかというと自分はインドア派ですね。



―学生時代は柔道もやっていたんですよね。

葛西:高校のときにやってました。それは柔道が好きでやったんじゃなくて、普通にプロレスに対する憧れで。柔道部の部室にベンチプレス台があったので、それを発見したときに「あ、これは全日本プロレス中継で三沢光晴と川田利明がやってたやつだ! やってみたい」と思って。それで柔道部に入ったんですよ(笑)。

―柔道をやりつつ、インドア派で絵を描くのが好きで。ユーモアのセンスもすごくあると思うんですけど、お笑いってどうですか? 『8時だョ!全員集合』派、『オレたちひょうきん族』派どちらでしたか。

葛西:ああ~、そこは上手い具合に転換してましたね。最初はドリフ派だったんですけど、途中でひょうきん族でタケちゃんマンとかが流行ってきたら自然にひょうきん族を観るようになりましたね。

―野球で放送してないときだけドリフを観るみたいな(笑)。そんなにお笑いが好きっていうほどでもなかったんですか。

葛西:好きっていうほどでもなかったですし、今でもどちらかというとお笑いは観ないですね。テレビでやっていても、「騒がしいなあ」って、チャンネルを変えちゃうぐらいなんで。特に今のお笑いがなんかダメなんですよね。

―バラエティ番組もあまり観ない?

葛西:あまり観ないですね。「騒がしいから消せ」って、旅番組とかに変えちゃいますね。太川陽介の出てる『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』とか。あとは『モヤモヤさまぁ~ず』とか、ああいうテンポの番組が好きです。『昼めし旅』とか、『ポツンと一軒家』とか、『アド街ック天国』とか。

―結構観てますね(笑)。

葛西:そうですね(笑)。ああいう類の平和なやつはよく観てます。

Rolling Stone Japan 編集部

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