デスマッチのカリスマ、葛西純が語る人生観「俺の生きてる意味がここにあった」

映画『狂猿』葛西純©2021 Jun Kasai Movie Project.

―以前、別の現役プロレスラーの方にインタビューしたときに、自分の試合を映像で観るときに、リング上じゃなくて客席のお客さんがどんな反応をしているか観ているとおっしゃっていたんです。葛西さんはご自分の試合映像を観るときにはどんなところを観ているんですか。

葛西:自分は、技のキレとか動きとか、お客さんの顔、どこで歓声を上げてるかとか、ここだけを観るというのはなくて、入場するところから、リングを降りてコメントするところまで、パッケージで観ちゃいますね。

―リング上だけじゃなくて、お客さんも巻き込んでパッケージで作って行く?

葛西:今でこそコロナ禍でできないですけど、自分は場外乱闘とかもやるので。コロナ禍じゃなかったら、お客さんも巻き込みたいですね。お客さんに椅子持たせて相手レスラーをぶん投げたりっていうのもしょっちゅうしていたので。要はライブですよね。

―5、6年ぐらい前、我闘雲舞の後楽園ホール大会で葛西さんのタッグマッチを最前列で観ていたんですよ。そしたら場外乱闘で足元に置いておいたペットボトルを葛西さんが持って行って相手レスラーに水を浴びせたりぶつけたりしていて。そんなのが許されるのってプロレスだけじゃないですか? でもそれが嬉しかったんですよね。

葛西:やってたかもしれないですね(笑)。巻き込んでいくというか、お客さんと一緒に作り上げていくみたいな感じですから。

―それがこの1年、できていないという状況があるわけですが、お客さんの声援があってこそテンションが上がるのがプロレスラーですよね。

葛西:もちろんです。

―今、どんなお気持ちでリングに立っていますか。

葛西:やっぱり、歓声を上げて欲しいですよね。さっき話に出たように、自分らはプロなので。お客さんは安くないチケット代を払って日常にあるコロナを忘れるために、非日常を味わいに来ているんですけど、そんなお客さんに試合の時間だけでも日常を忘れさせて熱狂させてダメだとわかっていてもつい歓声を上げてしまうくらいの試合をするのが我々プロの仕事だし、現状それができてないというのは、自分たちの力不足だと思っています。とにかく、試合の間だけでも日常を忘れさせて歓声を上げさせたい。今はそれだけを考えています。


<映画情報>



『狂猿』

2021年5月28日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにてロードショー以降順次公開
出演:葛西純、佐々木貴、藤田ミノル、本間朋晃、伊藤竜二、ダニー・ハボック、竹田誠志、杉浦透、佐久田俊行、登坂栄児、松永光弘ほか
監督:川口 潤
撮影:川口 潤、大矢大介、鳥居洋介、村尾照忠
録音:川口 潤
編集:川口 潤、築地 亮 佑(COLORS))
MA:三留雄也
ArtWork:BLACK BELT JONES DC
写真撮影:岸田哲平、中河原理英
制作 アイランドフィルムズ
企画:佐藤優子
製作:葛西純映画製作プロジェクト(スペースシャワーネットワーク+ポニーキャニオン+プロレスリング FREEDOMS)
配給:SPACE SHOWER FILMS
1.78:1|カラー|ステレオ|107分|2021年|日本|PG12
コピーライト:Ⓒ 2021 Jun Kasai Movie Project.

『狂猿』公式HP:https://kyoen-movie.com/

Rolling Stone Japan 編集部

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