氷室京介の充実期、1990年代後半の作品を振り返る



田家:この曲を選ばれた理由は?

臼井:アルバムの中で9曲目と10曲目を同じ曲で持ってきて、しかも全然違うアプローチで作っていて。

田家:アルバムには美久月千春さんと佐橋佳幸さんが参加されていました。

臼井:そういう違いも面白いし、僕は2テイク目の最後の曲の方が、彼がロサンゼルスにいったイメージが強くて。それが前面に出ているんですよね。あとはこのアルバムはシングル曲がすごく多いので、敢えてシングルではない曲を選んだんです。

田家:当時、なんで2曲入ってるんだろうって思いましたね。

臼井:曲が足りないからだって言う人もいたんです。ただ、我々の中ではそんなことはなくて、違うアプローチをしたので当然別の曲なんですね。曲が足りる足りないっていう議論は関係なくて、アルバム内の全く違うアプローチだというイメージがあったので、全然気にしなかったです。

田家:なるほど。本人は「何言ってんだ皆」って思ったでしょうね。お聴きいただいたのは、1996年9月発売の『MISSING PIECE』から、アルバム最後の曲「NAKED KING ON THE BLIND HORSE 2」、佐橋佳幸さんのバージョンでした。

Rolling Stone Japan 編集部

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