真心ブラザーズが語る、デビュー32年目にして極めた自然体

ーお願いします(笑)。ところで、初回限定盤付属DVDには、「本作に惜しくも漏れてしまった、それぞれお気に入り楽曲の弾き語り演奏と、制作ポイントを楽しく解説した『Out of Cheer』を収録」とありますが、これはどういうことでしょうか。

桜井:ボツ曲は2兆曲ぐらいあるんですけど(笑)、その中で各々1曲ずつ惜しくも漏れた曲の動画を撮ってDVDに入れてます。

ー新作が出るときに同時にそういう曲を出すアーティストも珍しいですよね(笑)。

YO-KING:ははははは(笑)。

桜井:僕は個人的に、「もうすぐトップテン」とか「今週のスポットライト」のコーナーって好きだったんですよね。「良い曲なんだけど、これベストテンには入らないんだ?」って子ども心に思うのがすごく好きなんです。敢えて完成形にせずアルバムに入れていない理由は実際にDVDをご覧ください。

ー「炎」のMVショートバージョンが公開されていますが、この時点でおふたりはダンスを見ているだけですが、あれはその後踊りだすのでしょうか?



桜井:踊らないです。じっと見守るだけで。

YO-KING:無理無理、あんなの踊れないですよ。

ーああ、そうなんですか。これから踊るからショートバージョンで終わってるものだと思って見てました。

YO-KING:ああ~、なるほどね。

桜井:そうか、じゃあ「踊らんのか~い!」って突っ込みが聞こえてきそう(笑)。

ーYO-KINGさんが自転車をバーッと放り出して……。

桜井:ははははは(笑)。

YO-KING:踊りだすの(笑) ? いやあ俺ね、カーリングシトーンズで踊る曲があって、人にものを習うのが苦手だっていうのがすごくわかったんだよね。だから、練習とかしないでその場で(「炎」で踊ってる)目の前のあの子たちが踊ってるのを真似してくださいって言われたらやるけど、あの動きを今日明日2時間ずつ練習しますって言われたら、「勘弁してください!」って言う(笑)。人に教わってもまったく覚えられないし入ってこない。そこは「ああ、俺ってこんな人間だったんだ」ってだんだんわかりますよね。結局自分で学んだことしか入ってこないんだなって。

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