真心ブラザーズが語る、デビュー32年目にして極めた自然体

ーそれは、良い作品を作り続けてきた自信があるからですよね。

桜井:はい、それはもちろん。

YO-KING:自信はあるなあ、なぜか。

ー配信ライブでも、後半の「炎」でステージのせり出しで桜井さんがギターソロを延々と弾いている姿は自信に満ち溢れたロックスター然としていてかっこよかったです。

YO-KING:ははははは(笑)。

桜井:ありがとうございます(笑)。

ー弾きまくっていてKeith Richardsっぽいフレーズが出てきたり、今はそういうロックギタリストなモードでもあるのかなって。

桜井:キースのフレーズも入れてるんですけど、自粛期間中に暇だったからギターをよく弾いたんですよ。それでEric Claptonとか色んなギタリストをコピーして。その期間に気に入った数々の名ギタリストのフレーズが大集合の40小節になってるんです。

ー「悪魔を憐れむ歌」(The Rolling Stones)のフレーズとかが出てきますよね。

桜井:ああ~、そうそう。ほかにも、ド頭の“キャ~ン”はJeff Beckの「哀しみの恋人達」から持ってきてます(笑)。

ー「サンセットハンター」でアルバムが終わるのがとても余韻があっていいなと思いました。今回、夕日の曲「サンセットハンター」をYO-KINGさんが書いていて、桜井さんが「朝日の坂を」を書いてますよね。これは偶然なんですか?

桜井:これは偶然です。全部作り終わって、オフィシャルインタビューをしてくれたライターの人に指摘されて、そこで初めて気付きました。

YO-KING:本当にたまたま。あと、「炎」と「水」(「緑に水」)もあるでしょ? これも後で気付いた(笑)。

桜井:「朝日」「夕日」に気付いて、そう言われるとこれもあるぞって。

ーなるほど、そう考えると「ビギン!」と「パッチワーク」も新品と中古みたいな関係に思えてきました。

YO-KING:なるほど~。

桜井:それ、どっかで言っていいですか(笑)。

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