人間・氷室京介、プロデューサーが語るロックスターの素顔

田家:スタジオでご覧になれなかった方は想像しにくかったかもしれませんが、今までの名場面ライブシーンと実際の花火が組み合わさって、実際に自分がスタジアムにいるような臨場感たっぷりの映像を見ることができました。

山崎:まだ見逃し配信もしていたりするので、VRでご覧になりたい方がいらっしゃったらまだ見れます。

田家:あの体験はしてみないと分かんないですよね。そして、本人からメッセージが来て、新作の予告も届きましたね。あれは驚きました。

山崎:僕も驚きました。大阪での展覧会もあって、それから花火ライブがあって。やっぱり10.7という氷室さん還暦の日に、僕らだけじゃなくてファンの方の待っているという想いを、離れていてもひしひしと感じられたからこそなんじゃないかなと思ってますけどね。

田家:こういう場所だったら、自分が何やっているか、これから何やろうとしているのかというのを直接明かしてもいいって彼も思ったんでしょうね。

山崎:まさにサンクチュアリだなって思っていただいたのと、伝えたいっていう想いもあったんだと思うんです。

田家:なるほど。今日なぜ山崎さんがここにいらっしゃるのかというのも、次の曲を媒介にしながらお話ししたいというのも趣旨の一つです。「LAST GIGS」から「IF YOU WANT」。

IF YOU WANT(2016.05.23 Tokyo Dome) / 氷室京介

田家:改めてこの曲で思い出すことを伺いたいのですが。

山崎:いやあ、たくさんありますね。どれをお話すればいいかなっていうくらい自分の中に染み付いている楽曲なんですけどね。震災の年にできた曲なんですが、6月11日、12日に東京ドームでチャリティーライブがあって、あの時って氷室さんは全曲BOØWYの曲でやるということで。「news zero」でもこの曲がオンエアされていた時期なんですが、スタッフも全員ボランティアなのでライブが終わって最後にぜひ労いたいっていうことで、エンドロールのVTRを流す時にこの曲を入れさせてほしいと言われて。僕らが被災地の色々な映像とエンドロールと「IF YOU WANT」で編集させていただいて、それを会場で流したんですね。忘れられないのが、その映像と楽曲が流れた時に、会場で誰も席を立たずに見てくださっていて。すごく多くの方が涙を流されていて、今回のライブの趣旨っていうものを再認識した時間だったというか。それがこの曲で一番思い出すことなのかなと思います。

田家:東京ドームのチャリティの印象が強いと。レコーディングの時もロサンゼルスにいらしたんですよね? その話はCMの後に詳しく伺いましょう。

Rolling Stone Japan 編集部

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE