I Don't Like Mondays.が語る変化の理由「人間性を出したかった」

ーどうしてこのタイミングで、このタイトルをつけたんでしょう。

YU:去年コロナ禍によってアルバムを出す予定とツアーが延期になってしまい、僕らミュージシャンにとっては笑えないくらいの冗談が起きたことがきっかけだったんです。バンド名のI Don’t Like Mondays.も「月曜日に会社行くのだるいよね、めんどくさいよね」ということをポップに表した名前でもありますし、自分たちはどこか皮肉屋でアイロニックなことが好きで。今、世の中で笑えないような深刻な問題をそれぞれが抱えているけど、それをどう捉えるかは自分たち次第。笑って過ごすのか、笑えない冗談だと思うのか葛藤はみんなあると思いながら、アルバムの基軸になった「MR.CLEVER」を作りました。それらの考えを総称して『Black Humor』というタイトルにしています。あと僕らはファッション的にも黒が好きなので、バンドのテーマカラーの黒とかけ合わさってしっくりきたタイトルだと思っています。



ーアルバムを制作する前にメンバー間ではどのようなことを話し合われたんですか?

YU:ホワイトボードに「I Don’t Like Mondays.」と書いて、「俺らが持つ要素とはなんだ?」とか「自分たちが他のアーティストと違うところはどこ?」と企業みたいな会議を最初にしたんです(笑)。自分たちは常に新しいことにトライしていきたいので、まずはメンバー間で共通認識を持っておくことが必要だと思って。バンドの思想とか概念って目に見えないものじゃないですか? マネージャー含め制作のメンバーも、新しく入ってくださったスタッフの方とも一丸となって、バンド軸の擦りあわせをしたいなと思って自分たちを言語化したんです。

Rolling Stone Japan 編集部

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