AK-69が語るヒップホップの響かせ方 ラップと歌の二刀流で続けてきた者の強み

ーただ、一方で中盤には「It’s not a game」のようなしっとりとしたサウンドで挫折を歌ったような楽曲も入っています。

「It’s not a game」は誰もいなくなったサーキットで、物思いに耽っているような情景をテーマにした歌なんですけど。やっぱりレースである以上負けはあるし、これまでスポットが当たっては散っていった人たちを、俺は何人も見送ってきたんですよね。そういう綺麗事だけじゃない景色、キラキラした世界とは違う世界も表現したいと思いました。

ーだから哀愁を感じさせる曲になっているんですね。

凄くリアルな歌だし、この歌があることによって、他の曲の勢いがまた増しているんだと思います。自分だって負ける時があるんですけど、その度に“でも...”って言って何周もしてきて今があるから。俺自身「It’s not a game」は気に入っている曲のひとつで、この歌が凄く大事なポイントになったと思います。

Rolling Stone Japan 編集部

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