AK-69が語るヒップホップの響かせ方 ラップと歌の二刀流で続けてきた者の強み

ー前作はしっとりと歌い上げる曲と同時に、スタジアムで聴かせるようなスケール感の大きい楽曲も収録されるなど、凄くバラエティがあった作品だったと思います。それに対し今作は、収録時間も短く、スリリングなラップで貫くようなニュアンスを感じました。作風に関して何か意識したことはありましたか。

マイクを握った時からラップと歌を二刀流でやってきたので、いろいろなトピックの曲を歌えるのが俺の強みではあるんですけど。肌感として日本のヒップホップのリスナーが変わった気がするというか、ヒップホップの純度が高い楽曲でも理解できるようになった感じがあるんですよね。海外ではヒップホップが1番のポップスになった中、日本でも遅れてそうなりつつあるのかって思います。

ーそうした実感が、作品に少なからず影響を与えていったと。

それと前作の「Bussin’ feat. ¥ellow Bucks」をリリースした時、ストリートシットでも文脈があれば響くんだなって体感を得て、俺のラップに凄く反応している感じがあったんですよね。それもあって今作では俺がラップしたい! っていう衝動が凄くあって、どうせラップでいくんだったら、ゴリゴリヒップホップな感じでいきたいなって思ったんですよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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