AK-69が語るヒップホップの響かせ方 ラップと歌の二刀流で続けてきた者の強み

AK-69



ー9曲目の「Next to you feat. Bleecker Chrome」と、10曲目の「Victory Lap feat. SALU」で景色が開かれるような開放感を感じました。

「Next to you feat. Bleecker Chrome」は唯一プライベートな感じが表れている曲というか、夕焼けのドライブチューンみたいな楽曲です。レーサーの休日じゃないですけど、レースを終えて好きな子と一緒にいる時に感じることを書いているんですけど、そういうささやかな幸せって、自分の1番大事なところが充実してないと感じられないことだと思うんです。戦ってる自分に自信があって、初めてプライベートでの安息があるというか。自分は常にそうなので、そこの部分も表現したいと思いました。

ー「Victory Lap feat. SALU」は、<越えるのは己ただひとり>というラインや、<傷の数 優しさ強さの意味を知る>というリリックが象徴的です。

“俺がこのゲームの最前線だ”、“積んでるエンジンの格が違うからな”ってこのアルバムで歌っているんですけど、大事なことはそれを誇示することではないんですよね。俺はずっと自分と戦ってきたんです。常に敵は自分自身で、自分に勝ち続けてきた結果「Victory Lap feat. SALU」に書いたようなことを歌えている。

ーなるほど。

これは俺が一貫して言い続けてきたマインドでもありますし、自分に打ち勝つことで得られる喜びを、チームや家族と分かち合う。それが俺の根底にあるものだから、『The Race』ではそこをオチにしたいと思いました。



ーやさしい気持ちにさせるようなトラックも良いですよね。

この曲はプロデューサーでもあり、俺の相棒でもあるDJ RYOWと吟味して作りました。それから歌いたいテーマを伝えた上でSALUに何曲か候補を投げてみて、彼の意見も大事にして選んだのがこの曲のトラックです。

Rolling Stone Japan 編集部

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