シドが語る、16年前からファンに伝え続けてきたこと

―前回のアルバム『承認欲求』の取材から1年近く経ちました。2020年は新型コロナウイルスに見舞われ、前回のインタビュー時には全く想像できなかった1年間になりましたが、この1年をどう振り返りますか?

マオ:制限がある中で、いかに今しかやれないことを見つけていくのかが自分の中で課題でした。それと同時に、この期間は敢えて自分としっかり見つめ合う時間も取って、立ち止まる時間の大切さにも気づきましたね。今そうすることによって、新型コロナウイルスが収束した後の世界でもっと走れるんじゃないかなと思って、コツコツと頑張っていました。

Shinji:時間はあったので、僕はギターの練習を一日中してみたり、特にあてもなく1曲作ってみたりしていて。音楽を始めた頃の気持ちにちょっと戻れた感じがしたんです。ギターの楽しさを自分でも再認識して、それをファンの皆さんにも伝えたいなって最近思い始めていますね。

明希:スケジュールの振替日程も決めなきゃいけなかったので、ファンの方へのフォローを考えました。チケットを買ってくれている人たちに次の公演がやっぱり見せられないって普通じゃないと思うんですよね。あとソロでもやっていることがあって、割と目まぐるしい時期でしたね。

―配信ライブもされていましたよね。やりにくさはありましたか?

明希:元々ツアーがあったので、逆に今やらなかったら一生できないんじゃないかと思ったりもして。配信ライブを始める前は、先が見えないことが不安だったんですけど、実際にやってみると表現するという意味では変わらなくて。生のライブと同じようにリハーサルをやって、セットリストを作って、MCもして。やってみると全然問題なかったです。

―ゆうやさんはいかがでしたか。

ゆうや:これだけイレギュラーな年って、僕にとって初めてだったんじゃないかな。何も考えないでやれていたことがやれなくなるって、逆にすごい新しいなと思って。だからこそ、逆に気づかなかったところに気づけることも多くて。機材を揃えたり、部屋を防音にしてみたり、業者に頼むようなことも自分でやってみたりしていました。お酒を飲みに行くルーティーンがなくなって早寝するようになっただけで生活が変わったので、良いこともありましたね。

―コロナ禍でYouTubeチャンネルを始められる方も多いですけど、ゆうやさんはもう1年以上やられています。色々な企画に挑戦されてますよね。

ゆうや:ずっと週2で更新してきたのでしんどいですけど(笑)、皆で色々な企画を出しながら本当に楽しくやらせてもらっています。

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