シドが語る、16年前からファンに伝え続けてきたこと

―コロナ時代、世間から音楽活動やライブハウスへの風当たりが強くなった時期もありました。その中でもシドがバンド活動していくことに、どういう想いを持っているんでしょうか?

明希:自分たちのペースを自分たちでしっかり見極めて、歩いていくのが一番大切なことなのかなと思います。僕らも色々な波の中でやってきたんですけど、やっぱり今が一番4人の歩みのスピードとかバランス感覚が良い状態でいられるので。そういうところが環境に左右されない、一つのバンドの形なのかなと思います。

ゆうや:実は今年いくつも発表できなかったライブがあって。世の中の状況を見ながら、この時期だったらやれるかもしれないと思って希望を持ってやっていたんです。でも、蓋を開けてみたらあまり活動ができなかった。全員同じような状況で不安を抱えている中でも、僕らを希望の星だと思ってくれている人たちもいるし、僕らもそれに支えられてずっとやってこれている。僕らも何かしらの発信をしなきゃいけないというのを強く思ってました。


ゆうや(Dr.)

Shinji:エンターテイメントって必要なはずだけど、一番難しいところですよね。ご飯は食べないと死んじゃうけど、音楽は聴かなくても死ぬわけじゃないですし。でも、それで元気をもらって生きる糧になったりするし、僕自身も良い曲を聴いたときに夢を持てたりとかしたこともあったんです。誰もがまだ正解が分からない中ですけど、音楽って自分にとってもすごい必要だし、試行錯誤してでもやっぱり伝えるようにしていきたいですね。

マオ:エンタメに限らず、医療・介護系、飲食、観光業の人など、僕らとは違うレベルの辛い状況に立たされてる方がたくさんいらっしゃるじゃないですか。そう考えると、僕たちってまだまだやれることがたくさんあるし、もうこれ以上やれないと思ったとしても、その中でも必死に探して何かを伝えてくことが音楽をやってる意味だと思います。シドのことを好きって言ってくれている人には、ちゃんと今までの応援の恩を返していく気持ちは忘れずにやっていきたいですね。

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