田家:これは2007年のアルバム『パンと羊のラブレター』に入っていた曲ですが、「ソウルメイト」という言葉は春嵐さんが?
水谷:そうですね。でもすごく大きなテーマで、仏教にも繋がりますよね。当時、僕は音ばかりに集中していたのですが、歳を重ねて今聴くとすごいことを歌ってるんだなって感じます。
田家:当時よりも今の方が刺さりますか?
水谷:僕がわかるようになってきたということですね。
田家:浜田さんは1952年生まれ、水谷さんは1947年生まれで、1970年代からの付き合い。来週からは、そのあたりの話もお聞きしていこうと思います。
田家:FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」、浜田省吾2020。今週は1週目です、ゲストにアレンジャー、プロデューサー、そしてFairlifeのメンバー水谷公生さんをお迎えしました。そして先月発売のミニアルバム『In the Fairlife』をご紹介をしました。今流れているのは、この番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説(レジェンド)」です。
2020年12月です。100年に一度、人類史に残るという年の締めくくりをどう終わろうかと思っている中で、こういう企画になりました。夏からは、エルヴィス・プレスリー、佐野元春さん、矢沢永吉さん、氷室京介さんと特集してきたのですが、今月はもう浜田省吾さんしかないでしょうと思いました。浜田さんは1975年にバンドAIDOのドラマー・ボーカリスト、ソングライターとしてデビューしました。ソロデビューは1976年。吉田拓郎さんのバックバンドでAIDOがデビューしたのは1974年。来年はソロデビュー45周年という年になるんですね。1970年代に思うような結果を得られなかった方でもあります。
その頃から思い入れを持った人たちが彼の周辺に集まってきて、その関係が今も変わらない。これは日本の音楽業界の奇跡だと私は思っております。水谷公生さんはそういう中の一人でした。Fairlifeというとても日常的で、誰もが知っている浜田省吾とは違う、素顔の浜田さんのユニットを支えている人でもあります。キャリアの長いアーティストは、若い頃に聴いた時と大人になってから聴いた時で印象が変わったりします。浜田さんの曲も新しい発見がたくさんあるんだなということも、最近思ってます。Fairlifeというのは、まさにそういうグループではないでしょうか。来週は水谷さんに1970年代の話をお聞きします。そして、ささやかな忘年会気分で年末を過ごしましょう。
<INFORMATION>田家秀樹1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。https://takehideki.jimdo.comhttps://takehideki.exblog.jp 無料メールマガジン会員登録に登録すると、
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