素顔の浜田省吾 水谷公生と紐解く最新ミニアルバム

田家:今日はミニアルバム収録全8曲を水谷さんの解説とともにお送りしようと思います。まずは一曲目、「みちくさ」。



田家:そもそも2004年にFairlifeを結成されたわけですが、どういう経緯で結成したのでしょうか?

水谷:日本で初めてプロツールスでシングルを作ったメジャーなアーティストが浜田省吾さんなんですよ。僕がプロツールスのスタジオを作ったということで、浜田さんが面白がってくれて。楽しかったですし、勉強にもなりました。その頃僕のパートナーの春嵐が、小説を書きたいと言ってたんですよね。そしたら浜田さんが見せてよって言ってくれて。当時は雑誌に短編とか寄稿していたんですね。それを読んだ浜田さんが絶対面白いよって認めてくれて。浜田さんがたくさん持ってる曲の中で、女性が歌った方がいいのかなって思う曲もあったりしているときに、彼が「ユニットやらないか?」って言ってくれたのが最初です。

田家:水谷さんがスタジオを作ろうと思ったのは、プロツールスを自分のものにしたいということで作られたんでしょうか?

水谷:僕が一緒に仕事をしているアーティストは、SONYのスタジオを使うことが多くて。プロツールスの展示会があって音を聞きに行ったんですよ。初期のものなので今とはちょっと違うんですけど、スタジオに行って音を聴いたら、立ち上がりのキレが全然違ってびっくりしたんです。それまではデジタルのテープだったんだけど。その速さにびっくりしてどうしても手に入れたくて。大借金をしました(笑)。

田家:借金の話は置いておくとして(笑)。ここで次の曲、『In the Fairlife』から「てがみ」。

Rolling Stone Japan 編集部

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