フットボールアワー後藤が語る、本気の「ギター愛」

後藤輝基(Photo by Masato Yokoyama, Styling by Takashi Shimaoka)

 

音楽を職業にすることを考えたことはなかったのか?

ーブランキーにハマって、そこからエレキを買いに走ったわけですか?

後藤 エレキはね、この世界に入ってから、3年ローンでジャガーのヴィンテージを買ったんですよ。60万くらいだったかな? そこから、先輩たちとバンド始めたりとかっていう流れになっていくんです。

ー野性爆弾のお二人と「盆地で一位」をやったりもしていましたよね。

後藤 その一方で、もちろんブランキーのライブにはよく行っていて、「LAST DANCE」も行きました。ブランキーを聴いてると、自ずとグレッチが欲しくなってきて、グレッチ最初に何買ったんかな……確か、テネシアンか。浅井さんみたいな真っ赤なテネシアンじゃなくて、退色してもうたような茶色のテネシアン。でも、2~3日で売ったのを覚えてますね。

ーなぜですか?

後藤 全然扱えなかったんですよ。ヴィンテージですから、家でアンプに挿したら、ピー!ってずっと言うてて、「これどうすんねん!」ってなって。すぐに手放しましたね。その後に今度はホワイトペンギンを買って、それは普通の中古やったんで、ちゃんと扱えました。

ーちなみに、ミュージシャンを職業にしようと考えたことは……。

後藤 いや、それはまったくないです! 音楽でプロになるっていうのは全く思わないなあ。あれだけ圧倒的なものを見せられてるんでね。音楽は「オーディエンスでいるもの」みたいなんが、自分の中でありますね。

ーもちろん、バラエティ番組で披露したりするのは楽しいけど。

後藤 楽しいですね。この間も「マジ歌」でライブをやって、お客さんワーって言ってくれると、やっぱりうれしいし。かといって、我々芸人ってろくなやついないんですよ。もちろん、新曲発表するってなると、結構練習するんです。自分一人でスタジオ行ってやったりもしますし、さいたまスーパーアリーナでライブってなったら、根詰めて練習しますし。ただ、バックバンドの人らはプロですから、ちゃんと曲が入ってるんですけど、僕が間違えて「すんません」ってなって、1時間くらい経ったら、「ちょっと休憩しましょうか」ってタバコ吸うて、「もう一回やりますか」って20分くらいやったら、「ちょっと休憩……もう大丈夫そうですね」みたいな(笑)。「練習の日、もう1日取ってますけど?」「いや、大丈夫じゃないですか?」って、そんな感じ。人にもよるとは思いますけど、芸人って練習があんまり好きじゃないんです。だから、「こんなでっかい会場で、こんな練習量で大丈夫なん?」って、大体そんな感じなんで……プロになるのは無理でしょ!

ーちなみに、マジ歌シンガーとしての後藤さんの代表曲と言えば、“ジェッタシー”こと「ジェットエクスタシー」だと思うんですけど、あの曲はやっぱりブランキーの「sea side jet city」がモチーフになってるんですか?

後藤 好きで聴いてた世界観が、僕という人間を通して出たっていう感じですかね。もちろん、僕だけで曲を作ってるわけではないので、音楽制作してくれる人、作家さんがいて、一緒に考えてってことなんですけど……一生懸命作ったら、ダサいダサいと罵られ。ブランキー好きな人から、「なんや後藤、あんなんやりやがって」みたいに言われるのは嫌というか……全く別もんですからね。何なら僕を非難するよりも、僕が一生懸命作った曲を笑うあいつらを非難してほしいですよ(笑)。

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