フットボールアワー後藤が語る、本気の「ギター愛」

後藤輝基(Photo by Masato Yokoyama, Styling by Takashi Shimaoka)



後藤輝基にとってギターとは?

ー紅白歌合戦の映像と実物を見比べながらお酒を飲むというのはなかなか贅沢ですけど(笑)、やっぱり年齢とともにギターとの付き合い方も変わってきますよね。

後藤 学生の頃は時間関係なく、朝から晩までずっと弾いてましたけど、なかなかそこまで集中力も続かなくなるんで、欲しかったギターを買っても、弾くかと思いきや置いて、見ながら酒飲むって……ようわからんことになってますね。今ってドリルを使わなくても3点画鋲みたいなんで家の壁にギターかけられるんで、「ただいま」って帰ってきた廊下の道すがら、リビングに向かうまでにチラッと見る、みたいな(笑)。もともとコレクション気質もあるんですけど、「どんな楽しみ方しとんねん!」とは思います。でも楽器屋いわく、そんな保管の仕方はダメやと。どの季節もぶら下げっぱなしなんてもってのほかで、ちゃんと湿度を守って、ケースに入れて保管せんとダメやとは言われてて。

ーヴィンテージギターは結構繊細だったりしますもんね。

後藤 ホンマ名機やと思ってますんで、これを僕の代で終わらしてはいけない、この先誰かに継いでいかないといけない、だから大事にせなあかんって思ってたら……ここクラック(ひび割れ)入ってるんですよ。合わせ板なんで、よくあるギターの現象なんですけど、湿度守ってないから出ちゃったんで、これはちゃんと修理して、ちゃんと保管しようと思ってます。何かね、出所のない責任感みたいなのを感じるんですよね。確か、野村義男さんもそんなん言ってはって、「コレクションしてるけど、俺で留めようとは思わない」みたいな。誰かが「すげー!」って弾いてくれるのが一番いいやろうし、もしかしたら息子が弾くかもしれんし。そういうのは思いますね。

ーヴィンテージギターにはそういうロマンがありますよね。では最後に、あえてベタに聞かせていただきますが、後藤さんにとってギターとは?

後藤 僕にとってギターとは……楽器です(笑)。

ーそこをもう一声お願いします!

後藤 そうですね……学生の頃に出会ってますから、お笑いと同じくらい長い付き合いなんですよね。思春期の同じころにドン!って興味が湧いて、僕の人生の柱の一本になってるような気はします。こういう世界は何か特技があるに越したことはないですけど、僕ホンマこれしかないんですよ。ただ、こんなことに活きるとは思ってなかった。「マジ歌選手権」だけじゃなくて、ギターを使ったネタは今のコンビでも前のコンビでもよくやってましたしね。そういう幅をつけてくれたのは、ギターかもしれないですね。

ー今日お話を伺って、今後もバラエティで後藤さんがギターを弾いてる姿を見るのが楽しみになりました。

後藤 でも、今回LED作ってもうたでしょ? 「次どうするんですか?」って言われても、「もう無理やで!」って感じなんですよ。そう言いながら、どうしようかなって思うんですけど……でも、ちゃんと衝動で作りたいんでね。

ーやりたいからやる、じゃないと嫌だと。

後藤 そうそうそう。何か狙って作ったりとか、そういうのはやりたくないんです。ホンマに「こういうギターを持ちたい」ってものじゃないと、絶対嫌なんですよ。


Gretsch G6138 Bo Diddley





2019年末の「マジ歌選手権」で初披露された、フルカスタムギター。極小のチップLEDには個別にICが入っていて、様々な色で光り、ただ貼り付けられているのではなく透明の樹脂でコーティングされている。ピックアップやその他のパーツも交換され、トップのカラーはこだわりのゴールドに。サイドバックとネックの裏も黒から濃い茶色に再塗装され、「GRETSCH」のロゴが「GOTOH」に変わっていたりと、こだわりの詰まった一本。


Terry’s Terry





『アメトーーク!』などでお馴染みのアコースティックギター。Terry’s TerryはAPXのデザイン・開発に関わったテリー中本がヤマハを退職後に設立したオリジナルのギターブランド。テリー中本は後藤が尊敬する長渕剛ともデビュー当時から交流があり、長渕はシリアルナンバーNo.1など、数本のモデルを使用している。


エフェクター
(OVALTONE 34-Xtreme、JOYO Noise Gate Gate of Kahn)



「マジ歌選手権」でLED付きのボ・ディドリー・モデルを演奏する際に使用されているコンパクトエフェクター。34-Xtremeのツマミはテープで固定されている。「LEDをつけるとビーって音が入っちゃうんで、歪みのエフェクターで濁して消す上に、ノイズをカットしてて。その調整もめちゃくちゃ難しいんで、この間の『マジ歌ライブ2020』でも津嶋くんが来てくれてセッティングしてくれました」

後藤輝基(フットボールアワー)
大阪府大阪市出身、1974年6月18日生まれ。1999年結成、フットボールアワーのツッコミを担当。相方は岩尾望。『今夜くらべてみました』(日本テレビ)、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)、『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ)の司会を務める。

Photo = Masato Yokoyama
Styling = Takashi Shimaoka(Office Shimarl)
Editor = Yukako Yajima

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