フットボールアワー後藤が語る、本気の「ギター愛」

後藤輝基(Photo by Masato Yokoyama, Styling by Takashi Shimaoka)



Terry’s Terryの貴重な一本、運命的な出会い

ー本日もう一本お持ちいただいたTerry’s Terryのアコースティックギターに関しては、いつどうやって手に入れたものなのでしょうか?

後藤 さっき言ったAPX-50Sをいつか買いたいと思ってたんですけど、そもそもギターっていうものが好きで、今はネットで調べられるから、いろいろ見てたんです。で、あるとき長渕さんの『長渕剛LIVE’89』のジャケットを見てたら、「ちょっと待てよ、これAPXちゃうなあ」と。ヘッドの形が違うんですよ。で、「何やこれ?」と思って、また調べて、Terry’s Terryの存在を知ることになるわけです。思い返すと、「なんかおかしいな?」と思うシーンが多々あったんですよ。それでいろんな映像とかを見て、細部の違いがわかるようになり、テリー中本さんというヤマハにいた方が作ったブランドだっていうこともわかる。で、長渕さんがベルリンからの生中継で出演した1990年の紅白歌合戦の映像を見ると、弾いてるギターのヘッドに「T’sT」って書いてある。「これだ! 欲しい!」ってなって。


Photo by Masato Yokoyama

ーでも、オーダーメイドの相当貴重なギターなんですよね。

後藤 調べても情報が全然出てこないんで、「いつか買えたらな」みたいな感じではありました。例えば、そろそろ引っ越したいなって思うと、移動中に住宅情報をちょこちょこチェックしたりするじゃないですか? そうやって不動産屋のサイトを見るがごとく、ギターをちょこちょこ検索したりはしてて。でも、大体「これ前にも出てきた商談済みのやつやん」とか「販売終わってるやつやん」みたいな感じなんですよね。たまにAPXの前身のCWEを検索しても、やっぱり大体商談済み。でも、あるときいつものように「Terry’s Terry 長渕」って入れて検索したら、ポンって出てきて、「これも商談済みやろうな」と思ったら、売ってると。しかも、個人情報がわかってまうからナンバーは言えないんですけど、超初期のやつだったんです。そのときちょうど新幹線で名古屋の収録に向かってたんですけど、「どこの店や?」と思ったら、名古屋の楽器店やったんですよ。

ーすごい偶然!

後藤 「えー!」ってなって、収録が19時くらい終わりで、楽器屋が19時半とか20時くらいまでやったから、ひとまず楽器屋に連絡して、「閉店ギリギリに行くと思うんですけど、あのギター見せてもらえますか?」って言っておいて、収録終わってタクシー飛ばして行ったん覚えてます。で、「見せてください」って言ったら、「これなんですけど」って奥から出してきて、すぐに「買います!」って言いました。

ー試奏もせず、即決で(笑)。

後藤 高かったんですけど、まさにずっと見てたあのギターで、もう二度と出てこないと思ったんですよ。で、もう一回紅白の映像見直して、「一緒やん!」って、その買ったギターと見比べながら酒飲む、みたいなね(笑)。

ー楽器屋さんがもともとLEDの会社で働いていたり、欲しかったギターがたまたま向かう先で売っていたり、ドラマチックなエピソードが多いですね。

後藤 そうですね、出会いはありますねえ。

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