ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版

「米ローリングストーン誌が「500 Greatest Albums of All Time」(歴代最高のアルバム500選)の最新バージョンを公開

米ローリングストーン誌が「500 Greatest Albums of All Time」(歴代最高のアルバム500選)の最新バージョンを公開した。



ローリングストーン誌の「500 Greatest Albums of All Time」(以下、RS 500)は、もともと2003年12月に発表されたあと、2012年に若干のアップデートが施された。このリストは何年にもわたって、本誌の歴史上で最も多くの人に読まれてきた(議論されてきた)特集記事となっている(昨年、US版サイトでのビュー数は6300万を超えた)。しかし、不動のリストなど存在しない──2003年の時点で、今日のトップミュージシャン(とファン)の多くはまだ中学生ですらなかった。テイストは移ろい、新たなジャンルが登場し、音楽の歴史は日々書き換えられている。

そこで、私たちはRS 500のリストをゼロから作り直すことにした。そのために300人以上のアーティスト、プロデューサー、評論家、音楽業界関係者(ラジオ番組のプログラマーからアトランティックのクレイグ・コールマンCEOのようなレーベル重役まで)からアルバムTOP50のリストを受け取って集計した。そこにはビヨンセとテイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュ、H.E.R.、ティエラ・ワック、スネイル・メイルことリンジー・ジョーダンといった新進アーティスト、U2のジ・エッジとアダム・クレイトン、ウータン・クランのレイクウォン、KISSのジーン・シモンズ、フリートウッド・マックのスティーヴィー・ニックスなどのベテランまで含まれている。

●【画像を見る】大物が多数参加、「歴代最高のアルバム500選 」投票者リスト



2003年に初めてRS 500を作成したとき、人々は「アルバムの死」について語っていた。それは今日、より重要な論点となっている。もちろん、ストリーミングが浸透し、テイストの多様化と断絶が進む時代において、このようなプロジェクトに乗り出すことを疑問視する向きもあるだろう。しかし、それこそがRS 500のリブートを魅力的で面白いものにした要因の一つでもある。

リストのうち86作は21世紀にリリースされた作品で、2003年版/2012年版には未掲載のアルバムを新たに154作選出。新しいRS 500はロック中心のカラーが減退し、ヒップホップのレガシーと継続的なバイタリティが際立っている(ラップ・アルバムは2003年版の3倍に)ビートルズの『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』を抑えて、今の時代に合致したアルバムが1位となった。

「前回のリストとの大きな違いは、ポップミュージックにはこれという客観的な系譜がない、という考え方です」 1年におよぶプロジェクトを統括したローリングストーン誌のレビュー編集者、Jon Dolanはこう語る。「現代の嗜好が素直に表れていると思いますよ」それはこれまでのリストにはなかった様々なジャンルの音楽にも表れている。ラテンポップに始まってクラウトロックまで、ディスコやインディロック、R&Bアルバムも多数エントリーされている。「純然たるロック一辺倒の視点ではなく、むしろ様々な系譜が共存している状態、複数のテイストの連合体です」とDolan。名盤が名盤であることに変わりはないが、それを測る物差しはよりよいものに更新されている。

Rolling Stone Japan

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