BiSHモモコグミカンパニーとオノツトムが「写真」を通じて語り合ったこと

モモコグミカンパニーとフォトグラファーのオノツトム(Photo by Tsutomu Ono)



「写真を撮ること」と「文章を書くこと」の共通点とは?

モモコ:やっぱり人を撮るっていうことが好きだったんですか? 風景とかじゃなくて。

オノ:風景も撮ったりはしてたけど、ランドスケープみたいな風景みたいなのはあんまり意識的に撮ったことはないのかも。

モモコ:オノさんのインスタ見てみたら全部人だな!と思って。

オノ:そうですね(笑)

モモコ:言葉に表せないんですけど、オノさんっぽさが出てるなと思って。オノさんがいい写真だなって思うものってどういう写真なんですか。

オノ:難しいね……。

モモコ:言える範囲で全然大丈夫です。

オノ:最近アシスタントに来てくれる、19歳でペルーから出てきたペルー人の日本人みたいな子がいるんだけど。

モモコ:どっち(笑)!

オノ:ネイティブなスペイン語がめっちゃ喋れる日本人! アシスタントで7〜8年ぐらい東京でやってます、みたいな子がいて。このあいだロケで2時間ぐらい移動時間一緒だったから、ずっと話してたんだけど、そのときにモモコグミカンパニーのインタビューで使えるなと思いながら自分の写真について思い返してたんですよ。

モモコ:あはは。ありがたい。

オノ:自分の思ういい写真は記録的なもの。記録的な側面が強いものじゃないけど、写真自体の存在が、記録することのほうが大きな要因だと思っていて。人から「何でオノ君は撮ってるの?」って言われたときに「俺は記録でしかないですよ、写真なんて」って感じだったんですよ、そもそも。雑誌のカバーなんて特にわかりやすいかもしれない。時代の記録っぽい感じしません?

モモコ:なるほど。

オノ:90年代のロッキング・オンの表紙とかって、懐かしい!って感じだけどそこに記録の要素があるでしょ?

モモコ:なるほど。全然違うかもしれないですけど、私は文章を書くのが好きで、文章を書くのも記録のために書いてるなと思って。

オノ:わかる!

モモコ:BiSHで活動していて、この景色絶対に忘れたくない!って思って、それを記録したいと思って私は書こうと思うタイプなんですけど。

オノ:言葉で残すんだね。

モモコ:そうですね。写真とかに残すより頭の中で景色を残しておきたいって思うタイプで。でも、オノさんの撮影はすごく覚えていて!

オノ:あはは。

モモコ:『クイック・ジャパン』の6人の表紙写真を見て思い出すことがたくさんあって。例えばめっちゃ朝早くてみんな寝てないのに、なんか撮影中は面白かったなーとか、誰かが靴忘れて取りに帰ったなーとか、そういう素敵な思い出が、私にとっても記録として残されてるのかなって思いました。そういうことですか? 記録に残すっていうのは。

オノ:合ってると思う。風景も、大自然とかはピンと来なくて。東京とか渋谷の街で、 今しかない場所で撮るほうがやっぱりいい写真に感じちゃうことが多い。森の中や崖の上で撮るのもいいんだろうけど、記録っていう点ではあまり意味がないかなってなっちゃうんだよね。

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