ジューダス・プリーストの元ギタリストが語るヘヴィメタル黎明期

著書『Heavy Duty: Days and Nights in Judas Priest』を刊行したK.K.ダウニング(Photo by Paul Natkin/Getty Images)



ーロブは来年、バンドの50周年記念イベントを企画していると話しています。参加したいという思いはありますか?

それっておかしな話だな。1969年の時点で俺はバンドにいたけど、やつはいなかった。少なくとも、イアン(・ヒル)にはビールで乾杯する資格があるな(笑)。ロブが本気で言ってるんだとしても、俺抜きでやればいいんじゃないの。彼が何を考えてるのか、正直よくわからないよ。

ー一夜限りのバンド復帰というアイデアに興味はありますか?

ロックの殿堂入りとか、そういう特別な機会があれば考えてもいいな。俺たちが一緒にいるところを見ればファンは喜ぶだろうし、そういう日が来ればいいなって俺も思ってる。でもバンドの今後については、俺にはよくわからないね。グレンがまだバンドの一員だってことは確かみたいだけど、アンディが正式にメンバーとして加入したのかどうかは知らない。何かととややこしい状況にあるってことは事実みたいだけどな。

ロブとスコットは、俺がバンドを抜けた理由をよく知ってる。他の誰よりもね。その原因が解決したら、やつらは「いろいろあったけど、もう一度一緒に演らないか?」って声をかけてくるかもしれない。正直なところ、現時点では考えられないけどな。

ーバンドから距離を置いた今振り返ってみて、キャリアにおいて最も充実していた時期と、最も苦しかった時期について話してもらえますか?

下積み時代は楽しかった。苦労してたけど、妙な上下関係もなくて皆が団結してた。分け合うほどの収入もなかったから平和だったよ。成功し始めたときはやっぱりうれしかったな。ロブがバンドを抜けるまでが、俺たちの栄光の時代と言っていいと思う。彼が抜けた後は、歯車が噛み合わなくなることが増えた。リッパーはいいヴォーカリストだけど、バンドに必要な何かが欠けてた。だからロブが復帰した『エンジェル・オブ・レトリビューション』と『ノストラダムス』のセッションのことはよく覚えてる。短いスパンで作品を出してたあの頃は楽しかったよ。忘れたいこともあるけど、9割方はいい思い出さ。俺の人生の宝物だね。



Translated by Masaaki Yoshida

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