ジューダス・プリーストの元ギタリストが語るヘヴィメタル黎明期

著書『Heavy Duty: Days and Nights in Judas Priest』を刊行したK.K.ダウニング(Photo by Paul Natkin/Getty Images)



ーあなたは自伝で、ツアー日程を含むバンドの重要事項を彼が独断で決定していたと主張しています。その点について、彼と面と向かって議論したことはありますか?

(しばらくの間沈黙)内輪ではいろんな問題が起きてたけど、やつが元凶だっていう確証はなかった。証拠がない以上、責任を追及することはできない。でも大抵の場合、出処は分かるもんなんだよ。それを明らかにできなかったのは残念だ。

ーグレンがパーキンソン病を患っていることを公表した際に、あなたはコメントを発表しましたが、後日撤回を強いられる形になりました。あなたはグレンの代わりにライブでギターを弾いていたプロデューサーのアンディ・スニープが、バンドの最新作で「プロデュース以上の役割を務めた」と述べましたが、ハルフォードはあなたが「グレンのアルバムへの参加を否定している」と解釈しました。あの発言の真意はどこにあったのでしょうか?

(笑いながら)俺としては好意的なコメントのつもりだったんだよ。アンディ・スニープと(共同プロデューサーの)トム・アロムがプロデュースを手がけると聞いて、「これはすごい作品になるぜ」ってことを言わんとしたんだ。彼らは単なるプロデューサー以上の存在だからね。トムは一流のピアニストで、優れた耳の持ち主だ。アンディが腕利きのギタリストであることは、ヘルでの活動でも実証済みだ。俺はアンディの参加を歓迎していたし、非難するつもりなんてまるでなかった。もうバンドを抜けてた俺に、彼らの決定に口を挟む理由なんてないしさ。あのアルバムで誰が何を担当したかなんて知らないし、特に興味もない。そのことはメンバーたちに伝えたよ。でもグレンがあのアルバムでソロを弾いてるのは確かだね。それは断言できるよ。

ーコメントにあった「プロデュース以上の役割」とは、具体的に何を意味していたのでしょう?

アルバム制作において、アンディの手腕が大いに発揮されたってことさ。ネガティブな意味ではなかったんだよ。ロブがあんなfじゅに過敏に反応して、自分の勝手な解釈を口にしなかったら、誰もあのコメントを気に留めなかったはずさ。ロブが変に深読みしただけだったんだよ。

もしグレンがギターを弾けない状況だったとしたら、アルバムは出てなかったはずさ。俺はやつのことを誰よりもよく知ってる。やつは奥さんや子どもよりも、俺と一緒にいる時間の方が長かったくらいだから。もし自分が参加してなかったら、グレンは絶対にあのアルバムの発表を認めなかったはずさ。首をかけてもいい。もしやつがジューダス・プリースト以外のバンドにいたとしたら、うまくやっていくのは大変だろう。

ーあのコメントであなたは、バンドへの復帰依頼がなかったことを不思議に感じたと述べていました。

そうだな。バンドのメンバーは全員、俺がバンドを抜けた理由がグレンの酒癖の悪さと独裁的なやり方だったことを知ってるからな。俺はもううんざりだったんだ。まるで9時〜17時の定職に就いてるような気分だったし、他のメンバーも同じように感じてたはずさ。やつらにしてみれば、俺がバンドにいてくれたほうがいいと思ってたはずさ。間違いないよ。

Translated by Masaaki Yoshida

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