ジューダス・プリーストの元ギタリストが語るヘヴィメタル黎明期

著書『Heavy Duty: Days and Nights in Judas Priest』を刊行したK.K.ダウニング(Photo by Paul Natkin/Getty Images)



ーもし実際に依頼があったら、バンドに復帰していたと思いますか?

条件次第だっただろうね。やつらの態度やオファーの内容次第だっただろうし、俺は気に食わないことを全部排除するよう要求したはずさ。ガチでタイトな演奏をするやつらと、もう一度ステージで思い切り暴れてみたいっていう思いはあったよ。ライブ以上に楽しいことなんて、ほとんどないからさ。開場前から行列を作ってるグルーピー、パーティの熱狂、そういうものを恋しく思うことはあった。ストレスを感じながらもバンドを続けるのは、ライブっていう楽しみがあるからこそだ。その喜びをなくしたときの喪失感は、やっぱり大きいんだよ。

ー最近は曲を書いていますか?

どうだろうね、いろいろと忙しいからな。最近引っ越したんだけど、楽器は全部専用の部屋に入れてあるんだけど、まだセッティングできてないんだ。もちろんギターは時々弾いてるけど、まずはこの自伝を世に送り出してからだな。その後はしばらく引きこもって、来年の春頃には何か出せたらいいなと思ってるよ。

ー今後はソロでやっていくのか、それとも新たにバンドを組むのでしょうか?

まだ決めてないけど、ゼロからのスタートってのはちょっとしんどいかもな。でも最近またモチベーションが湧いてきたし、俺のオルタネートピッキングの速さは地上最速クラスだ。いや、さすがにそれは言い過ぎたか?



ージューダス・プリーストがメタリカ級の存在になれるチャンスをみすみす逃したと述べている部分は、自伝において特筆すべき内容のひとつです。いま振り返ってみて、バンドはどういう道を歩むべきだったと感じていますか?

俺が脱退して以来、バンドはいろいろと失敗を犯しているように思える。俺が口出しすべきことじゃないんだけどさ。俺がいたときだって多くの失敗を経験したし、そういうものなんだって今じゃ納得してる。俺もこの年になって、最近はいろいろと考えるようになった。俺が死んだら、メンバーは葬式に出席してくれるかとかね。バンドの一員ではなくなったけど、俺はあいつらのことを大切に思ってるし、たまには顔を合わせて握手したりハグする仲でありたい。俺たちは人生の大部分を共有してきたんだからさ。語り継ぐに値する人生をね。

Translated by Masaaki Yoshida

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