Illustration by Ryan Casey


18位 セス・トロクスラー『DJ-KICKS』


セス・トロクスラーが手掛けた人気シリーズ『DJ-KICKS』の最新作は、序盤のサイケなフォークやメランコリックなピアノ、そしてDJコッツェのまどろむようなトラックを経て、徐々にテンポを上げていく。コブルストーン・ジャズ、リカルド・ヴィラロボスによる控えめながらもディープなビートが、T&Tミュージック・ファクトリー、Hauke Freerらのトラックで聴けるアフリカン・ギターと見事にミックスされていく10分間には、優れたDJが持つセンスが凝縮されている。他にもブッチのフロアアンセム、セッション・ヴィクティムのコズミック・ディスコ、ケリー・チャンドラーのディープ・ハウス・トラックなど、聴きどころ満載のミックスとなっている。(A. Battaglia)


17位 DJ フルトノ 『マイ・マインド・ビーツ Vol.1』


日本の関西在住のプロデューサーによる、熱中症にかかったようなせわしないビートは、Jlinのゴージャスなフットワーク・シンフォニーの対極にある音楽だ。ポリリズムなパターンは決して珍しくはないが、ここまで徹底的に攻撃的で容赦ないサウンドには簡単に出会えない。アメリカのカセット専門レーベル、オレンジ・ミルクよりリリースされた今作は、ローファイなパチンコのビープ音、心電図のクリック音、8ビットトワーク、電子パーカッションなどが入り乱れ、聴き手にトランスさながらの高揚感をもたらしてくれる。


16位 ディスクロージャー『カラカル』


ディスクロージャーこと、ハワードとガイのローレンス兄弟によるセカンド・アルバムは、デビューアルバム『セトル』の衝撃をも上回る内容となった。気だるくも魅惑的で、洗練された古き良きシカゴ・ハウスを思わせる楽曲の数々は、『ラッチ』の成功がもたらした一発屋というイメージを見事に覆してみせた。アルバムの魅力は何といっても、豪華なゲスト・ボーカルたちの魅力を見事に引き出した曲群だ。ロードを迎えた眩くセクシーな『マグネッツ』における、「きれいな女の子たちにはない魅力が、私にはあるもの」という歌詞は、今年最も人々の記憶に残ったフレーズのひとつだろう。(B.S)

Translation by Masaaki Yoshida

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