ザ・ピーナッツ、オリジナル・カバーポップスの走りを伊東ゆかりと語る

恋の売り込み / 伊東ゆかり

田家:この曲の〈出ておいでよん〉の〈よん〉って歌い方が好きで。

伊東:そう歌えって言われて、そう歌ってます。笑っちゃう(笑)。

田家:それはディレクターに言われたんですか? お父様?

伊東:いや、確かあらかはひろし先生に言われました。「ゆかりは鼻声でよく歌うだろう。鼻にぽんと通る。それがいいんだから、「出ておいでよ」の後に「ん」をつけて」って言われて、その通りに歌ってますね。

田家:それ響きましたね。あそこがいいんだよな。当時思っていたことで、英語の発音がね。

伊東:いやいや多分渡辺プロに英語の先生がいたんじゃないかな? 最後の〈I’m gonna knockin’ ringin’ tap〉の口が回らなくてちょっと苦労しました。

田家:伊東ゆかりの発音って英語の先生よりも英語っぽいよなって話をみんなでしてました(笑)。

伊東:英語って歌から覚えた方が単語も覚えるし、いいですよね。文法からいくとどうも難しくて。

田家:この曲は、ザ・ピーナッツのラストライブで中尾ミエさんとメドレーがあって。

伊東:すごく長いメドレーですね、宮川泰先生の得意の。大変でしたあれは。

田家:ピーナッツの話の前にもう1曲、伊東ゆかりさんのカバーポップスをお聴きいただきます。1962年のシングル「ロコモーション」。オリジナルはリトル・エヴァ。ザ・ピーナッツのラストライブのメドレーでもこの曲が歌われておりました。

Rolling Stone Japan 編集部

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