森山良子が語る自身の歌手活動、1974年から1983年まで

田家:今日の6曲目。これは訳詞が山川啓介さんで、新しいレーベルの名前にもなりました、1980年9月発売になった4曲入りのアルバム『TONY』から「PEOPLE」。



田家:すごいですねー。舞台が変わった感じします。

森山:こういう曲を歌いたかったんですよね。ずっとずっと若い頃から。こういうタイプのシンガーになりたかった感じでしょうか。

田家:8枚組『MY STORY』のDisc2には「PEOPLE」の英語版も日生劇場のライブ盤で入っております。これは日本語ですもんね。

森山:そうですね。やっぱり洋楽の歌手の人たちの歌を聴いてきて、バーブラ・ストライサンドに出会った時に「うわっ!」って衝撃を受けて。例えば〈ラヴァーカムバック ラヴァーカムバック トゥ ミー〉っていうスタンダードナンバーを歌うのにも、すごいんですよ! 激しいの!

田家:ロンドンで鍛えられて(笑)。

森山:バーブラ・ストライサンドはミュージカル女優さんなので、そういうところが激しいのかもしれないですね。お芝居が入るので。でもやっぱりそういう歌い方がものすごく私は新鮮で楽しくておもしろかったので、そういうふうに歌を歌っていけたらいいなと思っていたんですよね。

田家:『TONY』というのは東京とニューヨークが姉妹都市20周年記念で作られた4曲入りで、4曲とも山川さんが詞を担当されている。ニューヨークという街はどういう街だったんですか?

森山:ショービジネスのメッカですからあちらに行ってお芝居を観たり、ミュージカルを観たり、ショーを観たりすることが自分たちの滋養になっていく場所だと思いますね。

田家:『TONY』が発売された翌年1981年にはニューヨーク録音のクリスマスアルバムも発売された。

森山:ゴードン・ジェンキンズという本当にたくさんのアーティストのアレンジメントやプロデュースをしている方と一緒にクリスマスアルバムを真夏のニューヨークで録りました。

田家:良子さんが選ばれた今日の7曲目ですね。クリスマスアルバムの中からです。1981年11月に発売になった『Greeting from Ryoko Moriyama』の中の曲「虹の彼方に」。

Rolling Stone Japan 編集部

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