森山良子が語る自身の歌手活動、1974年から1983年まで



田家:良子さんが選ばれた今日の4曲目です。1977年7月発売「掌」。詞曲はさだまさしさん。歌い方が確立された感じですもんね。

森山:さださんは次から次へといい曲を書かれて、さださんのアルバムの中に既に入っていたんです。それを聴いて、は! これは絶対歌いたいと思って、「ちょうだい! ちょうだい!」っておねだりしてもらったんです。この時に「セロ弾きのゴーシュ」っていう書き下ろしのとっても素敵な、歌うといつも涙が溢れてくるような曲も書いてくださったりして。

田家:この曲の入ったアルバム『ハートの10』、デビュー10周年でユーミンとかそういうシンガー・ソングライターの人たちも曲を提供していました。これもあらためてなんですけども、拓郎さんが曲を書いた「歌ってよ夕陽の歌を」とか、松本隆さんの『日付けのないカレンダー』があったもう一方で賛美歌のアルバムが7枚出ていた。

森山:これは本城ディレクターの想いだったと思うんですけど、私に賛美歌を歌わせたいと。私自身はクリスチャンではないんですけども、祖父母がとても敬けんなクリスチャンだったのでおじいちゃんおばあちゃんにプレゼントできればなと思って、コツコツと賛美歌を来る日も来る日もレコーディングしていましたね。

田家:Disc3にはその時に録音されたこのアルバムを作った感想のナレーションが入っているので、これはこのボックスでなかったら聴けないという。そういう8枚組ボックス『MY STORY』であります。次は今日の5曲目、1979年1月発売「幸せのすきま」。

Rolling Stone Japan 編集部

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