コロナ禍に誕生したロックバンド、Midnight 90'sが語る「僕」や「君」を描かない理由

―お2人も十分若いですけど、10代に刺さる曲とかも意識するわけですか。

名雪:全部の世代に届いて欲しいなとは思ってます。

佐久間:最初は、正直若い人から人気が出たら嬉しいなと思っていたんですけど、最近はより上の世代も巻き込めたらと思ってます。ミスチルとか桑田佳祐さんとかを聴いている世代の人たちにも自分の音楽を届けたいと思ってます。もちろん、最近のトレンドはマストで取り入れたいと思っていて、プラスアルファで年齢の方たちも楽しめる曲ができたらなと思います。

―今、10代の音楽のトレンドってどんなところで知るんですか? TikTokですか?

佐久間:TikTokもチェックしてますけど、1番はTwitterの「日タグ」ですね(「#日曜日だし邦ロック好きと繋がりたい」)。それでみんなどういうバンドが好きなのか常に調べてます。

―そういうことはバンドで共有してるんですか? 「今はこういう音楽がきてる」とか。

名雪:いや、一切してないです(笑)

佐久間:ははははは(笑)。

名雪:自分はあんまり調べたことが無くて、ひたすら好きな曲を聴いている感じですね。ただ、「こういう曲をやりたい」っていうことはお互いに話したりはします。

―名雪さんが他にこだわった思い入れのある曲はありますか?

名雪:「カタクリ」は個人的に好きな曲です。最後の盛り上がりとかは、どうやったら良いかすごく考えました。自分はギターリフが好きなので、どの曲にもどこかしらリフは入れようと思っているんですけど、中でもこの曲は好きなリフです。

―この曲ではトレモロ奏法をやっていて、この曲以外にも出てきますよね。そこにアークティック・モンキーズやガレージサウンドが好きなところが出ている印象です。

名雪:そうですね。自分はファズとトレモロはめちゃくちゃ使うんですけど、その2つを使っているバンドってなかなかいないのかなって。いても、飛び道具で使うぐらいだと思うんですよ。そこは結構こだわってますね。

―そこまでこだわったギターソロが飛ばされたら嫌ですよね?

名雪:そうですね。でも時代的にしょうがないのかなって(笑)。

佐久間:ははははは(笑)

―いやしょうがなくないでしょ(笑)。聴いて欲しいですよね?

名雪:もちろん聴かせたいんですけど、4人でMidnight 90’sだと思っているので。今は自分がギターソロとかリフで目立つ曲が多いので、今後は違った感じの曲も作って行きたいと思っています。

Rolling Stone Japan 編集部

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