シンガーソングライター・ayakaが語る、日常の妄想から綴る独自の詞世界

ayaka

大阪を拠点に活動するシンガーソングライター・ayaka。ドラマチックな歌声、独特な着眼点で恋愛を捉えた共感度の高い歌詞を武器に、ポップでキャッチーな幅広い楽曲を生み出しており、20代を中心とした若者からじわじわと支持を集めている。2022年11月30日(水)にリリースする新作EP『たぶん嘘の話』の制作について、aikoに影響受けたという自身のルーツ、理想のアーティスト像についてなどたっぷり話を聞いた。

ーayakaさんのルーツにある音楽、憧れのアーティストについて教えてください。

ayaka:私にとってずっと憧れのアーティストはaikoさんです。小さい頃におばあちゃんの車の中でずっと曲が流れていて知らずに歌っていたら、ミュージックステーションにaikoさんが出ていて、お母さんが「この人あんたがいつも歌ってるaikoやで」って。全国区で有名な人の歌って意識が全くなくて、勝手に近所のお姉ちゃんが歌っているくらいの感じで聞いていたので驚きました(笑)。それまでも家の車でコブクロさんとか絢香さんの曲が流れていて、ずっと音楽は好きでした。なので、親とかおばあちゃんの車の中で流れていた音楽がルーツにあるかもしれないです。

ーaikoさんがルーツにあると聞いて確かに納得する部分があります。

ayaka:でも好きすぎるが故に、音楽を始めたばかりの時は歌い方を真似しちゃっていたり、メロディーも今よりもっとaikoみたいって言われていて。逆にそれで挫折しそうになった時もありました。

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ーシンガーソングライターとして活動をしようと思ったきっかけについて教えてください。

ayaka:高校の軽音楽部の卒業ライブで、「堺 Tick-Tuck」っていうお世話になっていたライブハウスの方に「卒業した後もまたバンドで出てや」って言って頂いたんです。私はまだ歌いたい気持ちが強くあったので「一人で弾き語りで出てもいいですか?」って聞いたのがシンガーソングライターになったきっかけですね。それがなかったらきっとライブハウスの出方も分からないまま、ずっと「歌いたいなぁ……」と思ってるだけだったかもしれないですね。

ー弾き語りではどなたのカバーをされていたんですか?

ayaka:高校の軽音楽部の時はクリープハイプや阿部真央さんとかのカバーをしていましたね。その時期にplentyってバンドの「人との距離のはかりかた」って曲を聴いて衝撃を受けて、高校の卒業ライブで絶対歌おうって決めていました。その時にはplentyは解散していたのでライブには一度も行けてないんですけど、すごく思い出に残っていますね。今年の3月に出した「眠れない夜の夢」は、あるきっかけでplentyのボーカル江沼さんにアレンジしていただいたので、震える想いでした。

ー当時から音楽活動をSNSで発信されたりはしていたんですか?

ayaka:していましたね。YouTubeに弾き語り動画を載せたり、Instagramで弾き語り専用のアカウントを作っていました。

ー見てくれた人の反応を当時から励みにしていたんですか?

ayaka:あまり何も考えずに上げていたので、再生回数が伸びていても少なくても喜んだり落ち込むことがあまりなかったです。みんながギターとかドラムを練習している時に、私はピンボーカルだから楽器を練習することがなくて、「暇だし教室で弾き語り動画撮ろう!」みたいな感覚でした(笑)。



Rolling Stone Japan編集部

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