THE KING OF ROOKIEが語るロックンロール、個性はバラバラだけど音楽で繋がる絆

―今回のアルバムのテーマはなんでしょう?

鈴木琳:今回のアルバムは、自分たちの中では激しめな曲を中心に入れていますね。1stアルバムなので、今までの勢いの集大成のような。あと「贅沢な毎日』という曲だけは配信でもリリースするんですけど、それには「今まで応援してくれてありがとう、これからもよろしくね」という気持ちがあって。アルバムを通じてそういう気持ちはありますね。

―ライブのMCでも「『ごめんなさい』じゃなくて『ありがとう』と言えたら良いね」と仰っていたのがとても印象的でした。このアルバムに収録されている曲には、結構ネガティブなことも抱えて、それをそのまま認めつつも違う力に変換していっているのを感じました。



鈴木琳:自分の根にある性格がそのまま出ていると思います。全然ネガティブなところもある人間なので(笑)。ネガティブなものを抱えたままポジティブなものに変換していくというか。それが素直に100%出ていたのが『贅沢な毎日』なのかなと思います。

―ちょっと話が変わりますが、今のライブやMVでの服装ってみなさんどうしてそういう感じになったんですか? 結構バラバラで個性的ですが。

鈴木琳:最初体操着というかジャージを着てきたのがベースで。

ワシミリョウ:動きやすいんで(笑)。

ちゃんけん:「犬人間」というのは銀杏BOYZももちろんあるんですけど、好きな女の子に2度くらい振られて「もう犬になるしかない」と思って、それが滲み出て(笑)。

鈴木琳:最初に「スーツかっけえ!」と思ったのはKING BROTHERSのマーヤさんを見てなんですけど、周りがジャージとかなので上裸にスーツだとかえって目立つかなと今のスタイルになりました(笑)。

ヒロム:僕は最初、客としてこのバンドを観てて、自分がいざこのバンドに入るとなった時に、ジャージと上裸スーツと首のところ切って「犬人間」と書いてあるTシャツの集団に、普通の見た目で入っていくわけにはいかないなと思って、どうしようかなと思ってワークマン行ってツナギを買いました(笑)。

―そういうそれぞれのあり方がアルバムにもライブにも反映されていると思います。それぞれがみんなバラバラで個性的で、でも4ピースとして成り立っているというところがとても魅力的だと思いますが、バラバラなのに、何が成り立たせているんでしょう?

ヒロム:なんとか成り立っている、という感じですね(笑)。

鈴木琳:それぞれが音楽を楽しんでいるというところがバラバラでも繋がっている理由かもしれないです。1人でも納得いってない奴がいると、ライブでも良い意味でのバラバラというのにはならないと思いますし。そこは大事にしています。

Rolling Stone Japan 編集部

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