20歳のSSW・伊津創汰が語る、夢を持つ人へ送る歌

ー今作だと、Disc1が普通のバンド編成のサウンドで、Disc2はアコースティックサウンドの一人前バージョンが収録されています。アコースティック演奏をいちにんまえバージョンという名前にした理由は何かあるんですか?

アコースティックバージョンって、一人なんちゃらとかaloneバージョンみたいな名前が多いなと思ったんです。一人前は、一人前の大人という意味と、食事とか物の一人分の二つの意味があるじゃないですか。後者は、一人分の小さな規模でちょうどいい音の感覚という意味ですけど、前者は、今作のリリースが20歳になるタイミングだったのでそういう思いも込めつつ、全部一人でやったことにするのは嫌だったので、aloneバージョンとか一人バージョンみたいな名前にはしたくなかったんです。でも、結局は遊び心ですね。聴いている側が自由に解釈してもらって構わないですし、考えてもらえる余白を残した遊び心で良い名前が思いついたので、いちにんまえにしました(笑)。

ー普段ライブでステージに立たれる時も、基本的にステージでは一人で立っていらっしゃるんですよね?

ステージではループステーションという機材とアコギ一本でやるのが、自分のスタイルだったんです。でも、バンドサウンドのバージョンも作ると、バンド編成にして活動もしたいと思って。ありがたいことに協力してくださる方もいるので、今年はバンド編成にも力を入れてやったり、これまで通り一人でもステージに立って、アコギ一本、歌一本のかっこよさも伝えたいと思っています。今作は、当初からの大事なものをちゃんと真ん中に置きつつという意味でも、2枚組のアルバムにしているんです。そこは変わらない軸でありたいつつ、バンドバージョンでやりたいこと、自分で挑戦したいことを2つに分けられたんですよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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