20歳のSSW・伊津創汰が語る、夢を持つ人へ送る歌

ーまず、伊津創汰さんが音楽を始められたきっかけを教えてください。

小さい頃から家の車で音楽が流れていて、マイケル・ジャクソン、Mr.Children、スピッツなどを聴いていました。同時に、10年近く野球をやっていて、高校は野球の強豪校に進学したんです。そこで、周りとの相当なレベルの違いに心が折れてしまって。その頃におじいちゃんがアコースティックギターを持っていることをたまたま知って、それをもらってギターを弾き始めました。野球が冬のオフシーズンの時期だったんですけど、音楽の面白さに気づいて。もしかしたら野球より音楽の方が楽しいかもしれないと思って、冬が明けたタイミングで野球部を辞めてギターにのめり込みました。きっかけはアコギだったんですけど、能動的に何かをやってみたいと思って、没頭して練習を始めたのは人生で初めてのことで。今でも当時と変わらないくらい音楽が好きです。

ー強豪校の野球部を辞めてまで、音楽を始めるのはとても勇気がいりますよね。当時はどんな活動をしていたんですか?

部活も辞めて時間はたくさんあったので、近くのライブハウスに行ってみようと思ったんです。そのライブハウスでは、近くの高校生が集まるようなイベントを時々やっていて。バンドを組んでいる人がほとんどの中で、僕は最初にアコギを持って一人で行ったんですよ。当時はONE OK ROCKが大好きで、僕もそこでバンドメンバーを見つけようと思ったんですけど、見つけられず。そこのライブハウスの店長が「ステージでちょっと歌ってみなよ」と言ってくれて、見てもらってから、時々ライブやイベントに誘われるようになりました。イベントに出ていくにつれて、色々なバンドの曲を一人でカバーしていたんですけど、アコギと歌のみで一人でやっていたので、シンガー・ソングライターの人の曲も聴いてみようと思って。それで秦基博さんの「鱗」を練習してイベントで披露したんです。そのイベントでは史上初の弾き語りで優勝をさせていただいて。その時にアコギ一本、歌一本で勝負するのもかっこいい、それでちゃんと届けられるものがあるんじゃないかな、とシンガー・ソングライターの良さに気づきました。

Rolling Stone Japan 編集部

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