20歳のSSW・伊津創汰が語る、夢を持つ人へ送る歌

ー僕自身もやりたいことや目標があっても、時間がないとかお金がないとか、つらい理由に目が向いてしまって、先の希望が見えなくなるんです。その点、伊津さん自身がポジティブな性格だからこそ、夢の途中だと思えるんじゃないかとも思って。

僕自身は、考えすぎてネガティブになっていくタイプなんです。だからこそ、こういう気持ちを自分で歌にしていたいというか。ポジティブに考える気持ちがないと、諦めちゃうと思うんです。他の人も同じかもしれないからこそ、こういう歌が必要な人もいるんじゃないかと思って。それが形にできたかどうかは、リリースしないと分からないです。でも、今回の曲は、自分の根底にあるネガティブな思考から守ってくれるメロディや言葉たちで。そういうのが歌として、皆が口に出せないことでも届きやすい、大事なものになってほしいですし、そういう曲にしたつもりですね。

ーご自身が元々考えてしまうからこそ、自分への応援歌でもあり、希望を持たせるような曲でもありたい、ということなんですね。

今回は、現実のつらい部分もたくさん詞にして歌っているんです。同じ境遇や夢を持っている人じゃないと、つらいことを話しても俺もそうだよって言ってもらえることが少ないと思っていて。この曲が人に届いた時に、もしかしたら聴いた人も同じ目線でハッピーエンドを迎えにいけるんじゃないかと思えるかもしれない。収録曲の「少年漫画」でも、誰も予想できないのが未来だと歌っていて、ただ一方的に大丈夫だよ、頑張れって応援し続けるのも嫌だし、人の心に届かないと思うんです。人のものになることを一旦考えないといけない。相手に寄り添って現実の暗い部分も一緒になって考えた上で提示してくれるものだったら、僕も受け入れられたんです。だから、自分もそうだし色々な人の中にある感情を歌っているんですけど、同じ目線に立った上で、俺はこうだよと言えるものを、歌の中で提示しているつもりです。

Rolling Stone Japan 編集部

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