キース・リチャーズが語るロックンロールの真髄、最高のリフを作る秘訣、BLM運動への共感

キース・リチャーズ(Photo by Paul Natkin)


人生とリフ作りのルール

―ところで、普段はどんなルールで生活しているのですか?

キース:ルールは最小限にというルールだよ、青年。

―楽曲制作中に従うルールは何かありますか?

キース:曲を作るのにルールなんて無用なものは一切ないね。実際のところ、前に作った曲以上のものを作りたいし、次の段階にある未知のコードを見つけ出したいし、未知の最高の表現方法を見つけたいだけだよ。曲作りというのは片方が歌詞、もう一方が曲という単純なもんじゃない。この二つが同時に生まれるんだよ。最高の詩人になれるかもしれないし、素敵な曲が生まれるかもしれないが、曲作りの芸術性と美しさはその両方を一緒に紡ぎ合わせることだ。それも両方が互いを愛し合っているようにな。それが曲作りだね。

―フックやブリッジはあまり考えないと?

キース:邪魔だなと思えば考える。

―最高のリフを作る秘訣は何ですか?

キース:リフというのは偶然生まれるもので、作った本人がどこから出てきたのかわからないのがいい。突然指先が動き出して、楽器から音が出る。それが最高のリフだよ。本能的で、エッセンスだけで、ルールも何もない。それこそ、今この瞬間は何もないのに、次の瞬間に存在するものだね(と「サティスファクション」のリフを歌う)。

―そのリフは本当に夢で見たのですか?

キース:ああ。そういうことなんだよ。寝るよりいい。リフは頭で考えるものじゃなくて、感覚的に引き出されるものなんだよ。



―「Make No Mistake」のリフも夢で見たのですか?

キース:ああ、夢で見たかもしれないな(笑)。いや、あのリフはけっこう苦労した。あのとき、俺の心を奪ったべっぴんなコード進行が生まれてきたのさ。今でもあのリフは大好きだね。音楽学者ですら未だにあれがどんなものか理解できない。真ん中あたりでプレイしているコードは何かって聞いたやつがいたけど、俺にもわからない。たぶん、あれが俺にとって「未知のコード」に最も近づいた瞬間だと思う。とりあえず、今のところはな。

―過去にエルヴィスの「I’m Left, You’re Right, She’s Gone」でギタリストのスコッティ・ムーアが弾くプレイの一部を分析できないと言っていましたよね?

キース:ああ。でも近々あのプレイの分析が出てくるらしいから、それを楽しみに待っているんだ。

Translated by Miki Nakayama

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