キース・リチャーズが現在の心境を語る「生涯現役は当たり前、ステージが俺たちの居場所」

ストーンズのメンバーと共にステージに立つキース・リチャーズ。2019年8月、カリフォルニアにて撮影。(Photo by Chris Tuite/imageSPACE/MediaPunch/IPX/AP)

キース・リチャーズの最新インタビュー。隔離生活とストーンズの新曲、『山羊の頭のスープ』にまつわる思い出、来るバンドの60周年への思いについて、ローリングストーン誌に語ってくれた。

パンデミックが本格化した3月、キース・リチャーズはミック・ジャガーに電話をかけ、あるアイディアについて語った。2005年以来となるストーンズのニューアルバムへの収録を想定し、少し前に完成させたファンキーな「Living in a Ghost Town」を今すぐリリースすること、それが彼の提案だった。「あの曲をリリースするなら今しかない、そう言ったんだ」キースはそう話す。ジャガーは同意し、すぐに歌詞を書き直し始めた。YouTubeで公開されたミュージックビデオの視聴回数は、現時点で1000万回を突破している。

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コネチカットの自宅で隔離生活を送っているキースは、曲作りに積極的に取り組み続けているという。「すっかり引きこもりさ。庭の植物の成長ぶりを眺めたりしてるよ」彼はそう話す。最近は1973年作『メインストリートのならず者』の次作であり、先日豪華ボックスセット仕様で再発された『山羊の頭のスープ』について振り返る機会が多いという。『メインストリートのならず者』のツアー終了から数カ月後、世界各地に離散していたメンバーたちはジャマイカのキングストンで再会し、過去のどの作品とも異なるダークなグルーヴに満ちた音楽を作った。当時の批評家たちからは評価されず、ほどなくしてバンドは同作からの楽曲の大半をライブのセットリストから外した。しかし、スタジオでのジャム音源からジミー・ペイジが参加した未発表曲「Scarlet」まで、ボーナストラック10曲を含む再発盤の監修に携わるうちに、キースは当時とは違う見方をするようになったという。「かなりいい仕事をしたなって感じてるよ」彼はそう話す。

隔離生活、『山羊の頭のスープ』制作時の思い出、そして2022年に迎える60周年という節目への期待について、キースが語ってくれた。

Translated by Masaaki Yoshida

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