キース・リチャーズが語るロックンロールの真髄、最高のリフを作る秘訣、BLM運動への共感

キース・リチャーズ(Photo by Paul Natkin)


ワイノーズとの日々は「究極に恵まれていた」

―以前、ワイノーズは初期のストーンズのようだと言ったことがありました。「上手くやったとき以外、誰も他のヤツのことをリスペクトしない」と。これはどういう意味だったのですか?

キース:(笑)そのまんまの意味だよ。誰も他のヤツの文句を言わなかった。つまり、みんなバンドをよくすることで手一杯だったのさ。でも、この言葉で俺が伝えようとしたのは、俺がこれまで在籍したバンドでは個人はほとんど考えられなくて、バンド全体が重要だってこと。世の中にはバンドに何かをもたらしつつ、自分らしさを主張しないヤツがいるのさ。それがエゴなのかはわからないけど、偉大なバンドが偉大なバンドたる理由はこの(エゴ的)問題がすでに解決済みだからだよ。



―ワイノーズのギタリスト、ワディ・ワクテルがこのアルバムで披露しているプレイは最高です。あなたがブライアン・ジョーンズやロニー・ウッドと一緒に演奏するのと同じような感じで、彼もギターサウンドを紡ぐ才能に恵まれていると思いますか?

キース:ああ、ミスター・ワクテルかい? もちろんだよ。俺が絶対に選ぶと決めていたギタリストだったんだから。彼のプレイを聞いて以来、いつも一緒にやってみたいと思っていたのさ。ワイノーズは彼と一緒に演奏する最高の言い訳になった。彼のメロディ・センスが大好きだし、曲に対する彼の理解の仕方も気に入っている。あの男のことは全部大好きだよ(笑)。素晴らしいミュージシャンだし、素晴らしいハートの持ち主だ。一つのバンドでツインギターをやるならウマが合う方がいいに決まってるだろう?

―「Happy」での彼のソロは最高です。

キース:ほんと、あれはファンタスティックだよ。あれこそ、俺がヤツと一緒にやりかたった理由さ。あの男と一緒にワイノーズでプレイしているなんて、究極に恵まれていると思う。本当にレベルが高いんだよ。ワイノーズの隠れた発電所が彼だ。それに(ベースの)チャーリー・ドレイトンなんて、おいおいマジか?って感じだし、カオスそのものだ。そこに(サックスの)ボビー・キーズが入ってくる。君もあれを聞いてわかるように、俺は祝福されている。あの頃の俺は世界で最も熱心で、最もオープンなミュージシャンたちと演奏できる幸運に恵まれていた。あの魔力からまだ抜け出せないでいるよ。

―そしてサラ・ダッシュもいます。彼女は「Make No Mistake」をあなたと一緒に、「Time is on My Side」を一人で歌っています。

キース:サラを忘れるなんて無理だよ。彼女は俺が知っている中で一番美しいレディだ。もう何年知っているんだろう? 60年代初頭、彼女がパティ・ラベル&ザ・ブルーベルズの頃からだからな。あのときサラと一緒に演奏できたのは最高の喜びだったし、いつもそうだ。サラ、元気かい?

Translated by Miki Nakayama

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