PassCode大上陽奈子が語る、「自信」を手に入れるために今すべきこと

アンコールでボロ泣きしていた理由

―新木場2日目のアンコールでボロ泣きしていた理由は?

「It’s you」のときの景色がすごすぎて! なんかね……意味とかあまりないかもしれないです。みんなの声とメンバーが歌ってる姿を見てたら自然と泣けてきて。あと、その前のやちいのMCも大きかった。1日目はくやしい部分があったし、正直、2日目はめちゃめちゃ不安だったんですよ。でも、納得いくライブができたし、みんながめちゃめちゃ楽しそうにしてくれてたから、「あ、幸せやな」と思って涙が出てきました。

―では、シングル「STARRY SKY」についてお聞きしたいと思います。レコーディングが過去イチで大変だったそうですね。

まずキーが高すぎて! 練習してるときから「これは人間が出せるキーなのか?」って感じで、一番高い音なんてイチかバチかで出るか出ないかみたいな状態でレコーディングに臨んだんですよ。結局、スタジオの雰囲気のおかげなのかその音は出せたんですけど、1時間2時間と歌い続けてるうちに家に帰るのもしんどいぐらい疲れちゃって。



―「サビのメロディの高低差が激しいけど、そこもちゃんと歌ってくれた」と平地さんが話していました。

キーが高ければ高いほど高低差があると大変で。高い音から急に低いところへ声帯を合わせるのは喉の動きが激しすぎて難しいんですよ。あと、昔は英語の曲がすごく難しく感じていたんですけど、カッコよく聴かせるのは日本語のほうが難しいっていうことに最近になって気づいて、今回はそこで苦戦しましたね。英語は忠実に発音を再現できればカッコよく聞こえるようになるんですけど、日本語は一歩でも間違うとすぐにダサく聞こえちゃうんですよ。だから、いかにも日本語っぽくなりすぎないように声を掠れさせたりしながらも、歌詞の内容がちゃんと伝わるように1音1音工夫して歌いました。

―ライブだとどうなるんですかね。

ライブは怖いですね! めっちゃ楽しみだし、さらにいい曲になると思うんですけど、あの高すぎるサビに振りまでつくと思うと大変そうです。

―カップリングの「Tramonto」もそうですけど、最近はオートチューンのかかり方が弱い曲が増えてきましたね。

そうですね。こういう曲はライブでも歌いやすいですし、いつもと違う感じの曲調だとライブに緩急をつけやすくなると思います。前までは、こういうちょっと落ち着いたタイプの曲をセットリストのどこに入れたらいいかわからなくて、だんだんライブでやらなくなっていったりしてたんですけど、最近はそういう曲もちょっとずつライブで増やしていきたいねってメンバーとも話してます。この曲もライブで活躍できるような存在にしていきたいですね。



―今回の3曲を聴いて、PassCodeの世界は想像していた以上の広がりを見せていくんだなと思いました。

私たちも今回の仮歌を聴いて「幅広っ!」って思ったし、これまでのPassCodeの幅を越えてきた感じがあるんで、「平地さんすごいな」って思うし歌ってても楽しいですね。

―最初の話に戻りますけど、ひなさんは以前から「もっと突き抜けたい」と話していて、これもメンタルの問題なんでしょうね。

そうですね。今までは「どうしたら突き抜けれるんやろ」とか「もっと練習しなきゃ」って思ってたんですけど、結局はメンタルですね。自信を持つためにはもちろん練習も必要だと思うんですけど……。でも、私の場合は自信をつけるためにめちゃめちゃ練習が必要なタイプだと思うんですよね。

―努力したものに対する成長は自分でもしっかり感じられてはいるんですね。

そうですね! やればやるだけわかるし、サボればサボるだけ「やべえ……」ってなるし。去年、ちょっとライブがない期間があってそのときにダンスを頑張るようにしたら、その期間が明けてからのフェスで自信満々で踊ることができたんですよ。だから、自分の中での準備がめちゃめちゃ大事なんやなって思いました。

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