PassCode大上陽奈子が語る、「自信」を手に入れるために今すべきこと

モー娘。オーディションの時に感じた気持ちと現在の心境を比べて

―昔、モーニング娘。のオーディションを受けたい、人前に立ちたいって思ったときの気持ちと今の気持ちって何か違ったりしますか。

あのオーディションのときは「人前で歌いたい」っていう気持ちがあったかどうかはわからなくて、それよりもただただ憧れの人に近づきたい、憧れの人が歌ってる歌を自分もステージで歌いたいっていう気持ちしかなかったのかも。よくある「自分の歌で多くの人を笑顔にしたい」みたいな気持ちはあまりなくて。でも、自分があげた歌動画に対して「感動した」とか「もっと聴きたくなった」っていうコメントがつくとうれしいので、「今度あげたらまたそういう気持ちになってくれるのかな」って思うともっとやってみたくなりますね。

―ひなさんって、自分をどういう人間だと思ってますか。

最近になって自分に対する思いが変わってきて。前の自分は自信に満ち溢れてたんですけど、最近、「あ、違うな~」って思い始めて。今は自分よりも自信を持ってる人が多いし、そうじゃないとやっていかれへんねやろなって分かり始めたから、今年からはもっと自信を持ちたいですね。

―ほかの人たちのパフォーマンスを見て、自分はまだまだダメなんだと気づいた。

そうですね。大きいステージに立っている方もそうなんですけど、最近は韓国のアイドルグループのオーディション番組で、まだデビュー前の10代の子たちがめちゃめちゃ練習してるのを見て、「自分、ヤバいな……怠けてるな……」って。

―なるほど。では、パフォーマーとしての自分をどう見ていますか。

うーん、どうやろ……ライブではすべての面で自分が底上げできたらいいなと思っています。それは自分に突出するものがないからっていうのもあるんですけど、だからこそダンスを含めた全部の表現でグループを支えられたらと思ってます。あとは、歌を頑張っていきたいっていうのはずっとありますね。やっぱり、大事なパートを任されたりもするし、それに対しては平地さん(PassCodeのサウンドプロデューサー)が想像している以上にライブで表現できたらいいなと思ってます。

―縁の下の力持ちになりたいってことですか。

どうなんやろ……でも、そういう存在から脱却したいって気持ちはあります。今まではいろんな取材でひなとかっぴ(高嶋楓)は支える存在って言われてたんですけど、去年のツアーでバックバンドの方から「4人それぞれが同じぐらい前に出ていけるようになるほうがバランス面でもいいよ」って言ってもらって。それで、自分が前に出ることでもバランスをよくすることができるんだなって思いました。後ろに下がるんじゃなくて、前に出ていくっていう。

―先ほどの話を聞いていて気になったのが、「ダンスを含めた全部の表現」と「歌」を自然と別モノとして話しましたよね。それがちょっと興味深いなと。

PassCodeに加入したときから歌唱担当だって言ったり、周りから言ってもらったりしてたんですけど、だんだんみんなのレベルが上がってくるうちに自分のことを「それほどやな」って思うようになって。でも、せっかく担当って言ってもらえてるんやから突出させたいっていうのが今の気持ちです。

―ダンスなどに比べて歌に対する評価基準を自分の中で高く設定しているんですね。

そうですね。一番高いと思います。

―でも、まだ満足のいくレベルに到達できてないと。

まだまだやし、どこまでいったら納得できるかもわからないです。

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