ユアン・マクレガー、映画で演じたキャラクター・ランキング

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50位 『Being Human』(1994)

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マクレガーはいくつかのエピソードから成るこのコメディドラマでは小さな役を演じた。ロビン・ウィリアムズは、人間の歴史の中で5つの異なる時代で生きた臆病で優柔不断な5人の男を演じた。この映画は失敗したが、その評価以上に優れている作品だ。この作品を何世紀にもわたって描く個人的でヒューマニズム的な大作にしようとするビル・フォーサイス監督の情熱が十分に映画の中に見られ、実に感動的な場面がある。残念ながら、そのどのシーンにもユアン・マクレガーは関わっていないが、登場しているシーンでは適度にやつれた姿をしていることから、マクレガー本人とは気づきにくい(ここから出演シーンをチェックしてみてほしい)。

49位 『ナイトウォッチ』(1997)

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マクレガーはこの作品で爽やかな顔をして似合わないロースクールの生徒の役を大げさに演じている。夜間警備員の仕事をしている死体安置所では、精神異常者が死体とセックスをしようとしている。全体的に古めかしいグロテスクなものとユーモアのないゾックとするものを交互に繰り出す中、マクレガーは説得力を持って役を演じている。だが、映画の中の他のキャラクター、特にジョシュ・ブローリン演じる冗談好きでケンカ早い親友と、死体安置所に現れる変質者の謎を調査するニック・ノルティ演じる不気味な探偵の2人との関係性の中でだけで、マクレガーは存在しているかのように見える。この映画は見るな。

48位 『8月の家族たち』(2013)
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ここで簡単な質問。この映画にユアン・マクレガーが出ていたのを覚えているだろうか? トレイシー・レッツの絶賛された感動的な舞台をジョン・ウェルズ監督が映画化したこの作品はスターが競演しているが、そのほとんどのキャストは自分を見失っている。というのも、その場には大きなプレッシャーがかかるからだ。そのプレッシャーの正体は、薬物を常用する母親を演じるメリル・ストリープと、その母親の残酷さに屈することを拒む強情な長女を演じるジュリア・ロバーツの2人の対立だ。マクレガーの演じる役はロバーツの夫で詩人だが、妻に戸惑い、気持ちが離れていて、ほとんど物語の背景に溶け込んでしまっている。共演者を輝かせる仕事をするマクレガーの傾向はおなじみのことであり、本来は歓迎されるものでもあるが、この映画に限ってはマイナスに作用している。

47位 『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』(2015)

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有名な話だが、ドン・チードルは、マイルス・デイヴィスに関する野心的な映画の資金を得るために、白人の共演者を出演させる必要があった。そこで、ユアン・マクレガーが、チードル演じるデイヴィスに対してインタビューを試みようとするローリングストーン誌のジャーナリストを演じることになる。この時点で、この作品は正確には伝記映画ではなく、神話であり、1人の男であり、ミュージシャンでもあるマイルズについてのエッセイ映画であって、色々なジャンルが混ざり、ファンタジーの要素が強い作品だと気づくことだろう。そういった作品には驚異的な演技の振り幅がまさに必要であり、マクレガーには間違いなくそれがある。そして、チードルとの共演シーンではバディもののコメディに見られる爆発力があるがゆえに、彼らには警察バディもののコメディを実際にやってほしいと思う。しかし、この魅力的で変わった映画を見たら、マクレガーが映画の中でしていることに対して不思議に思わずにはいられない。チードルがスクリーンの中の人間を全員吹き飛ばしていることでよりそう思わざるを得ない。

46位 『アイランド』(2005)

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ユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソン主演の『2300年未来への旅』風なディストピアンSFアクション映画をどのように作ると失敗作になるのだろう? 驚くことではないが、マイケル・ベイ監督がその道を見つけた。そして、驚くべきことに、その理由は、彼がよく使う大げさにものを見せるスタイルをこの作品では抑えて、真剣に仰々しくも眠たくなるような物語を伝えたからだ。マクレガーが演じる役は、無菌状態で隔離されたコロニーに住むあまり賢くない男。好奇心を抱いてコロニーから逃亡し、自分は初めからずっとクローンであることを最終的に知ることになるが、マクレガーの演技は、公平に言っても、無表情で愚かなものだ(だからこそ、映画の冒頭でのシーンがかなりうまくいっている)。

45位 『砂漠でサーモン・フィッシング』(2011)

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この映画は恋愛的な要素も含みつつも現実逃避に関するドラマである。裕福な王族が砂漠で鮭釣りを現実のものにするのを手伝おうとする釣りの専門家(マクレガー)と政府のコンサルタント(エミリー・ブラント)の2人が主人公だ。マクレガーの自然な控えめな演技と人の良さげなカリスマ性に役がうまくはまっているはずだ、そう思うだろう? 特に、ブラントの激しくイラついていて、恋愛感情で揺れ動いる役を相手にしているときに、そう思わないだろうか。唯一の問題は、マクレガーの役が少し皮肉っぽい性格にするように求められたことだ。つまり、怒りっぽくも冗談が好きで、物事を否定的に見る男だ。その目と心は知らない土地への旅を通して開いていくことになる。そして、我々は彼が気難しく疑い深い人だと決して思わない。彼はややソフトな口調で、穏やかだからだ。だからこそ、彼の変化は分かりきったものであり、かつ説得力のないものだと感じるのかもしれない。

44位 『ステイ』(2005)

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マーク・フォースター監督による本作は洗脳まがいのことを試みた不思議なスリラーものだ。マクレガーの演じる精神科医は、ライアン・ゴスリング演じる問題のある患者が自殺するのを止めようとする。もしくは、その精神科医自身が自殺をしようとしているのかもしれない。『ふくろうの河』でのテーマを再度新たに表現した本作品は、寒々しさが伝わる構図や物悲しい雰囲気によって飾り立てられつつも、俳優に興味深い課題を提示している。物語を意外な展開に持っていくことなく、隠された物語を進めていることをほのめかしながら、物語の上っ面から見えてくる表面的な感情をどのように表現するのか? これには、キャラクターたちの間に距離感を保ち続けられる演技力が必要となる。マクレガーと共演者のゴスリングやナオミ・ワッツはそれを試してみたが、結局、脚本とストーリーがあまりにも堅苦しく胡散臭すぎて、俳優たちの試みはうまくいっていない。

43位 『Emma エマ』(1996)

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「僕はあの作品ではひどいものだった」と、マクレガーはニューヨーク・タイムズ紙に、ジェイン・オースティンの傑作を映画化したグウィネス・パルトロウ主演作に出演したことについて語った。「僕は話した言葉を一言も信じられなかった」。「ひどい」という言葉は彼の演技に対してあまりにも強いかもしれないが、パルトロウ演じる頑固で繊細な仲人に対するカッコいい求婚者の一人として、比較的印象に残るものではない。マクレガーはハンサムで爽やかであるが、共演者とはあまり息を合わせようとはしていない。もちろん、それがポイントなのだろう。お互いに運命づけられていないということだ。彼はセットの中でさまよい歩いているように見える。当時のマクレガーの出演した映画の数を考えると、それは真実からそれほど遠くないことかもしれない。

Translated by Koh Riverfield

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