ジョージ・クリントン最新語録 Pファンクの半世紀とツアー引退の真相を語る

―現在、フェアウェル(さよなら)・ツアーを行っているアーティストがたくさんいます。オジー・オズボーンエルトン・ジョンキッスなどは2度目のフェアウェル・ツアーをやってますよね。

ああ、俺たちはみんなジジイなんだよ。

―今後もステージに立ってバンドと一緒に演奏する機会はある?

そうだな、バンドはこれからもチェックし続けるよ。もしかしたら、リアリティ番組を企画して、誰が一番リーダーに相応しいか決めるかもしれない(笑)。連中の集中力を維持するのに、これは結構いいアイディアかもしれないな。

―最近はツアー中の健康管理はどうしていますか?

ステージに立つまでバカなことは一切しないようにしている。ステージのためにすべてのエネルギーをセーブして、ステージに立った途端にその日の朝からずっとジャムっていたように見えるくらいのエネルギーを爆発させるのさ。でも、俺はステージを降りたら、孫とひ孫がいる爺さんだ。私生活のあれこれが待っている。それに(バンドメンバーの)多くは孫みたいなもんだ。その点は割り切っているよ。ステージでエネルギーを爆発させると、若い連中を楽しませながら、連中のモチベーションも刺激できる。ステージが終わったら、俺は家に帰るだけさ。

―昔はどんな感じでしたか?

そりゃあ、昔は一晩中パーティーしていたよ。寝るのは朝の7時だったね。それから10時くらいまで寝て、またすぐに活動していた。今では合法薬物すらやっていないけど、あの頃は手に入るものは何でもやってたな。合法でも違法でもね。今、周囲の合法薬物をやっている連中を見ると、ストリートで売っている薬物をやっていた頃の俺と同じに見える。

世の中に目を向けると、最近は薬物と政府の話ばかりだ。自分の保険で、自分の薬だっていうのに。大きな薬物が世界中で流行っていて、現状は鎮痛剤の元に集う一つの国家(one nation under sedation)に見えるよ。

―あなたの生活が一変したのはいつですか?

6〜7年前だね。

―割と最近ですね。

ああ、そんなに前のことじゃないけど、俺自身もいつからかなんてハッキリとは覚えちゃいない。やめようと思ったら、その前だってできなかったわけじゃないけど、俺の場合はそれくらい前にやめたし、それでいいと思うよ。

Translated by Miki Nakayama

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE